仕入れの勘違いにご注意
【問題】
2006年中、30万円分商品を仕入れました。
10万円分の商品が売れて、売り上げは18万円でした。
残っている在庫は20万円分です。
経費は全部で5万円でした。
最終的な利益はいくら?
素人の計算はこんな感じでしょう。
2006年中、30万円分商品を仕入れました。
10万円分の商品が売れて、売り上げは18万円でした。
経費は全部で5万円でした。
18(売り上げ)-30(仕入れ)-5(経費)=△170,000(△はマイナスの意味)
「あ~17万円の赤字やぁ~。」となります。
でも、簿記上はこの計算はまったくの間違いです。
正解では、手元にある在庫20万円分を考慮する必要があります。
商品在庫20万円分は経費ではなくて、現金20万円と同じ価値を持つものですから、在庫を持っているだけではプラスでもマイナスでもないのです。
だから、正確な計算は以下のようになります。
18(売り上げ)-【30(最初の仕入れ)-20(今の在庫)】-5(経費)=30,000
下線部がなぜ「30-20」かというと、売り上げ18万の中に仕入れ分はいくら?という話しです。
一番最初に「10万円分の商品が売れて」とあります。
18万円の売り上げのうち10万円が仕入れ価格、だから単純にここでは利益8万円。
そして、経費が5万円なので、8-5=3、ということになります。
つまり、今回は3万円の利益が出たことになります。
たとえ不良在庫がたくさん出てしまったところで、それはマイナスではない、と言うことです。
もっと言うと、「売れ残りがたくさん出たから儲かっていない。だから税金は安くなるだろう。」と考えるのは間違いなのです。
以上のような事を、基礎的な知識として知っておく必要があります。
[期首在庫]+[当期仕入]-[期末在庫]=[売上原価]
今回問題の場合、当期仕入を0としているので、この計算式に当てはめると:
[30万円]+[0円]-[20万円]=[10万円]=10万円
10万円が売上のための原価(仕入金額)、つまり売上原価となります。
売上が18万円なので、18万円-10万円=8万円
この8万円のことを「売上総利益(粗利益)」と言います。
