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2007年02月26日

仕入れの勘違いにご注意

【問題】
2006年中、30万円分商品を仕入れました。
10万円分の商品が売れて、売り上げは18万円でした。
残っている在庫は20万円分です。
経費は全部で5万円でした。
最終的な利益はいくら?

素人の計算はこんな感じでしょう。

2006年中、30万円分商品を仕入れました。
10万円分の商品が売れて、売り上げは18万円でした。
経費は全部で5万円でした。

18(売り上げ)-30(仕入れ)-5(経費)=△170,000(△はマイナスの意味)

「あ〜17万円の赤字やぁ〜。」となります。

でも、簿記上はこの計算はまったくの間違いです。

正解では、手元にある在庫20万円分を考慮する必要があります。

商品在庫20万円分は経費ではなくて、現金20万円と同じ価値を持つものですから、在庫を持っているだけではプラスでもマイナスでもないのです。

だから、正確な計算は以下のようになります。

18(売り上げ)-【30(最初の仕入れ)-20(今の在庫)】-5(経費)=30,000

下線部がなぜ「30-20」かというと、売り上げ18万の中に仕入れ分はいくら?という話しです。
一番最初に「10万円分の商品が売れて」とあります。

18万円の売り上げのうち10万円が仕入れ価格、だから単純にここでは利益8万円。
そして、経費が5万円なので、8-5=3、ということになります。

つまり、今回は3万円の利益が出たことになります。

たとえ不良在庫がたくさん出てしまったところで、それはマイナスではない、と言うことです。

もっと言うと、「売れ残りがたくさん出たから儲かっていない。だから税金は安くなるだろう。」と考えるのは間違いなのです。

以上のような事を、基礎的な知識として知っておく必要があります。

[期首在庫]+[当期仕入]-[期末在庫]=[売上原価]

今回問題の場合、当期仕入を0としているので、この計算式に当てはめると:

[30万円]+[0円]-[20万円]=[10万円]=10万円

10万円が売上のための原価(仕入金額)、つまり売上原価となります。

売上が18万円なので、18万円-10万円=8万円

この8万円のことを「売上総利益(粗利益)」と言います。