苦労して結局高くつく「無料」について考える

無料とは何か。

「料金をとらないこと。料金を払わないこと。ただ。」(Oxford languages)

辞書の定義はそこ止まり。

実は、世の中、無料には種類があるのではないかと思い、今だけ無料研究家となって、あれこれ考えてみた。

きっと役に立つでしょう。

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さて、無料には大きく分けて4種類あるかと。

1つ目は、ご存じ「初期費用無料」「年会費無料」「無料お試し」などの「ビジネスで使われる無料。

2つ目は、「電車に乗れば200円だけど歩いて帰って無料」で言うところの「節約のための無料。」

3つ目は、ボランティア。つまり、高尚な
人間活動の「無料奉仕」の無料。

4つ目は、悪意の「無料」使用。

ビジネス現場の無料

ビジネスの現場での無料にもさまざまな種類がありそう。

「初期費用無料」と、まるで、本来は初期費用がかかるけど「無料にしてやるぜ」と「お得感を訴求する方法。

「無料お試しセット」は、無料をエサに「見込み客を釣り上げる方法」。

「6ヶ月間無料」でサービス申し込みのハードルを下げて「ユーザー獲得する方法」。

これはサブスクでもお馴染みですが、無料お試しなのにクレジットカード情報を入力させる。

そして、「無料期間が終わると課金するぜ。」と言う文言を、極小の文字で、しかも気づきにくいところに書いておく。

その後、ユーザーが忘れた頃に課金し、課金されていることに気づかないユーザーをできるだけ多く獲得して利益を得る方法。

などなど、ビジネスの現場では「無料というウマミのエサ」を使って企業活動を行っています。

思い出したけど、動画サービスのU-NEXTに無料トライアルで申し込んだ後すっかり忘れて2年後に解約したことがありました。

全く見てないユーザーに「全然視聴してませんが、登録をお忘れですか?毎月課金してますよ。」なんてクソ親切なことは絶対しないです。

「一生気づくな」くらいの考えですね。

最近は、親切な起業派「自動課金にはなりません。」と言ったアピールをしているところも増えてきました。

ちなみに、自然界に自生する無料の植物を加工し販売するといった無料もあります。

もちろん、合法ですし、非難されるようなことは一切ない、よくあるビジネスモデルのひとつです。

節約の無料

日本の文化、あわや美徳の域に昇華しそうな「貯金」や「節約」。

節約の一環として、「金のかからない」手段を選択する個人も多いことでしょう。

「タクシーを使わず徒歩で」

これは別の見方をすると「効率」というサービスを買わないという選択ですね。

個人的には、「タクシー使わずに徒歩」という無料の選択はよくしますが、「無料目的」に加えて、普段運動しない分、「歩いて健康になる」という「フィットネス目的」や「街中ウォッチング目的」などを付けて一石二鳥も三鳥も

「独学で」

これも節約の極み、「効率」の不買運動。

非効率教の敬虔な信者様。

もちろん、タクシーと同じく、効率を買わないので、その分「時間の支払い」が多くなります。

時間に価値を置いていない人ほど、時間をじゃぶじゃぶ使う傾向にあります。

「ショッピングに行って買い物をする。」

つまり、お金を使うことは、一種の快感があります。

時間をじゃぶじゃぶ使う人も、やはり、使いまくって快感を感じていると考えられます。

ただ、例えば「早く時間で買ってしまうと言うプログラマーとして活躍したい。」と思っている人が、独学という非効率の塊を買ってしまうという悲劇もよく見かけます。

ボランティアの無料

この人間界でもっとも美しい無料と言えるでしょう。

「無料」が、高貴な光を発しているのがお分かりいただけるでしょうか。

古くは阪神大震災、記憶に新しい東日本大震災。

その他、不定期に発生する台風被害に豪雨の被害や冬の雪害など。

ボランティアがニュースになることも、たまにありますが、そんなものは全体の中の1mmもないですよね。

街中で困っている老人を助けているヤンキーグループなどを見ると、「やっぱ日本はいいよね〜」なんて思います。

ま、これは日本だけじゃないですが。

ボランティアは、普段の経済活動から完全に切り離された状況で、損得勘定も効率非効率も考えない。

ひたすら、身体を動かし、終わった時の達成感スッキリ感は我ながら美しいと感動してしまうほど。

悪意の無料

まるでボランティアかのように装い、無料で人の善意を集め金に変える邪悪な生き物も、残念ながら、この地球上には存在しているようです。

無料の悪意使用については、それを暴いているネット情報や本などもあるので、そちらをご参照されたし。

個人的には、自分の目で直接ボランティアを確認できることしかやらないですね。

募金とか(純粋なやつも多いけど)、どこか悪意を感じて、じっくり調べます。

ピンハネ業者が絡んでる募金は1円たりともしないです。

「自治体の口座に直接振り込む」とかは、よくやります。

自分はピンハネ・ビジネスをやりたいのに、よそ様がピンハネ・ビジネスをやっているのが気に入らない。

ほんと性格が悪くて困る今日この頃。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。