あらためてネットショップのメリット7つとデメリット

2016年、ネットが普及し始めて20年以上です。ほぼ20年以上ネット販売をしているってのも変な感じもしますが、正直やめられないですね。ときどき浮気(ネット販売以外)もしましたが、最終的にはネットに帰ってきてしまいます。

1.メリットとして常識になっているのは「年中無休で営業ができる」という点について。これは真実です。休暇をとってバリの海岸でのんびり過ごしている間も注文が入ります。これは日本に帰ってきてから処理してもいいですし、遠隔で処理できる体制があれば、海外からでも処理できます。この点は、実店舗とは決定的に違います。

2.「開業資金がとにかく安い」。実店舗の開業と比べると一目瞭然です。開業サービスを借りたとしても月額1万円程度なので、実店舗の10分の1以下です。実店舗は家賃だけじゃないですからね。店舗づくりの内外装の費用も数百万単位でかかるし、水道光熱費やトイレットペーパーなどの消耗品も常にかかってきます。廃業資金も安いのは言うまでもありません(実店舗の廃業もかなりの資金が必要になります。)

3.「商圏は世界」というのも真実です。過疎の村からだって世界に向けて販売できるのがネットです。「英語ができないといけないのじゃ?」なんて思われますが、世界各地に日本人はいますし、Buyeeといった便利なサービスも出てきいます。「え?そんな国から注文が???」ということも増えてきました。ショップサーブはBuyeeに無料出店できる!これは見逃せませんね。

4つ目は、「お客さんとのコミュニケーションが簡単過ぎる。(しかも、基本無料)」という点は挙げておきたいです。実店舗で、顧客名簿を作るには、会員カードなどを作ってお客さんに記入してもらわらわないといけないけど、ネットは最初から自動的に顧客情報が入手できます。

ですから、お客さんとコンタクトを取るのも簡単です。実店舗で、たまたま来てくれた「20代半ばの身長175cmくらいの美人の、あのお客さん」と漠然とした記憶が残っていたとしても、連絡の取りようがないですから。お客さんの要望などをすぐに聞けて、即マーケティングや販売に活かせるのがネットです。

5つ目は、個人的には最大のメリット。「拘束がない」という点でしょう。時間や場所、人間関係に束縛がないのは、何よりものメリットではないでしょうか。「好きなときに好きな場所で好きな人と一緒に好きなだけ仕事ができる。」これが、特に変わったことではないのがネット販売ですね。

6つ目は、「テスト販売が簡単」ではないでしょうか。「この商品売れるかも?」と思った場合、とりあえず売ってみることができる点です。それで結果が出れば、そこから小さく始めていけます。これが、実店舗ビジネスで「この地域はパン屋がないから、パン屋を開業すると売れるだろう!」と始めたところ、実は、その地域、米しか食わな人ばかりだった・・・なんてわかったところで後の祭りです。

7つ目は、「役に立つノウハウが得られる。」です。実店舗の開業は基本的に立地中心です。立地さえよければ、お客さんは入ります(例外はある)。だから、いい場所で開店した店主やオーナーはマーケティングや販売のノウハウを全然持っていない場合があります。特に、集客は「家賃」という名のコストで買っているので、集客方法については完全に無知だったりします。ネット販売は集客ゼロからのスタートなので、総合的なビジネスノウハウが得られます。

デメリットについては、特に感じていませんが、あえて挙げるなら次のような感じです。思いつくままですが。

体力を使わないのでみるみる体力がなくなります。座りっぱなしのことが多いので痔や腰痛は特に注意です。パソコン画面を長時間見るので視力も低下します。コンタクトやメガネ代がかさみます。嫌いな人とは一緒に働かなくて良いのですが、取引先に嫌いなタイプの人などがいると、免疫力がなくなってきているので対応に苦労します。

ネット販売は効率化の極みなので、FAXを使っているとか電話が基本とか、そんな人種が非効率過ぎて受け入れがたくなります。マルチタスク(仕事を同時進行)が基本になってしまって、返って効率が悪くなる場合があります。いつでもどこでも仕事が基本なので、「土日祝日が休み」という感覚がなくなります。その結果、周りと感覚がズレて話やテンションがあわなくなります。「ハナキン」の意味が理解できなくなります。

Written by ショップサーブでお店をやっている人。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。