ネットショップ初心者が落ちる5つの落とし穴。儲かるためには避けよう。

ネットショップ初心者が落ちる落とし穴

Shopifybase(ベイス)など、まったくの初心者でも簡単に通販サイトが持てる時代になりました。

それは、EC(ネット通販)への参入ハードルが底辺レベルまで下がったことを意味します。

つまり、誰でも通販サイトは持てる。

そして、それは「通販サイトを作る」という点では、差がつかないということ。(昔はスキルや専門性のある人しか作れなかった。)

じゃ、何で差がつくかと言うと運営方法

運営するなかで、ネットショップを開業した初心者が落ちる落とし穴は5つあります。

これはECを20年以上やってきて、自分も初心者の頃に、これらの落とし穴に落ちていたし、落ちてる初心者をたくさん見てきました。

では、それぞれの落とし穴と、落ちないためにやるべきことを書いておきます。

時間配分の重要性に気づかない

どんなビジネスを起業した場合でも同じことですが、自分の時間を使う優先順位を考えて行動します。

起業家はお金以上に時間を重視します。

にもかかわらず、初心者は「何が重要で何が重要でないか。」について考えることなく、ただなんとなく仕事をこなしてしまいます。

例えば、Shopifyでお店を立ち上げた。

「デザインをこうしたい。」
「かっこいいロゴを作りたい。」
「こんな機能を付けたい。」

など、ECサイトのメンテナンスに異常なほどの時間を使ってしまいます。

サイトのメンテナンスも必要ですが、それよりもはるかに重要なのは宣伝活動、つまり集客。

売上を上げるための活動です・

1日のうち、ECサイト運営にかけた時間と、その内訳を記録してください。

そうすれば、自分のネットショップを大きくするために、自分がどれだけ時間を使ったか一目瞭然です。

もし、仕事終わりの夜の9時から12時まで何か作業していて、それがサイトのメンテナンスだけなら、その日はビジネスは1mmも前に進んでいないことになります。

逆に、3時間のうち2時間はSNSで情報を発信したりブログをかいたりなどであれば、60%以上は重要な仕事に集中できたと言えます。

お金をかけない

今ネットショップ開業をしている個人は、ほとんどが副業です。

本業でメインの収入を得て副業でネットショップをやっているわけです。

インスタントECのbase(ベイス)が月額の費用が無料というのは良いのですが、ネットショップの運営にお金をケチるのが初心者の特徴です。

ビジネスは「ヒト×モノ×カネ」の掛け算で成り立っています。

金を使わないと結果は0円です。

全部タダでやろうなんて、そんな甘い世界ではありません。

何も「高額な経営セミナーを受けろ。」と言っているわけではありません。

広告費はもちろん、必要な知識やスキルを身につけるために投資をするということです。

今のネットショップはWEB広告なしでは売上は作れない時代です。

WEB広告を運用して初めて売上が作れていきます。

WEB広告の運用方法はネット検索すればいくらでも出てきます。

また、デジプロのような専門スクールで集中的に学ぶこともできます。

ネット通販に関する本は100冊くらいは読む必要があります。

もちろん、ブログを使ったメディアECは無料の集客方法なので、こちらも当然のごとく毎日取り組みます。

《参考ページ》
無料集客の最前線「メディアEC」で集客力をパワフルに!

それくらいやって初めて、ECサイト運営者の中級に1歩足を踏み入れられるレベルになります。

勉強しない

ここでいう勉強とは、自分のビジネスを大きく育てていくための勉強です。

ネットショップ初心者は、「自分が何をわかっていないか」がわかっていません。

だから勉強しないと無知のままずっと過ごしてしまいます。

集客するには何をすべきか?
売上をあげるためには何をすべきか?
注文率を高めるには何をすべきか?

集客方法も無数にありますし売上を上げる方法も無数にあります。

できるだけたくさんの情報源にあたって、自分に何が不足しているのかを気づいて、それを埋めていくのが勉強です。

幸い、日本にインターネットが入ってきてから25年以上。

もやは、「ない情報はない」というくらい情報があふれています。

ネットショップ、特に専門店の運営方法については、(株)Eストアーから毎回満席の無料セミナーが元になっている書籍も出ています。


出典:amazon.co.jp

一般的には無名の本ですが、専門店を運営していくための基本セオリーが網羅されています。

当サイトのネットショップの運営方法もぜひ参考にしてください。

2005年スタートのサイトなので情報が古くなってきたので2021年から本格的にリニューアルに着手しています。

2000ページくらいあるのでちょっと大変ですが・・・

素直さがない

一時期、飲食店コンサルティングをしていた時期があります。(ECコンサルも実業もコンサルもやっています。(どちらも紹介制ですが))

集客に悩む個人店から相談を受けて立地や客層、お店のコンセプトなどから最適な集客方法を提案しました。

すると、びっくりするような返事が返ってきました。

「それ昔やったことあります。効果なかったです。」

爆笑しそうになりましたが、コンサルとして一番取ってはいけない客です。(アドバイスを聞かない→成果が出せないので)

そのお店は7~8年営業を続けているお店。

開店当初、集客のために何かをやったけど効果がなかったから、「今さら同じことをやっても意味がない。」というわけです。

その返答をもってめでたくコンサルは即刻中止して、そのお店は顧客リストから消去しました。

7~8年営業していると初心者ではないと思うかもしれませんが、この店主は集客に関してはド素人の初心者です。

にもかかわらず、プロのアドバイスを素直に聞かなかったわけです。

アドバイスを素直に聞いて実施すれば、確実に集客力は高まるのに、自分の経験がすべてで人の意見に耳をかさないわけです。

このように初心者というより「我の強い人」は、総じて他人の意見に耳を貸さない傾向があります。

成功法則やセオリーは確立されているのに、そのとおりやればうまくいくのに、それをちょっとやってうまう行かなかっただけで、「意味がない。」と勝手に決めつけているわけです。

案の定、そのお店は万年赤字で借金まみれのようです。

素直さのない人や、「いや、それは・・・」など人の話を聞く姿勢のない人はコンサルは一切断るようにしています。

私も20代の頃は自信過剰で他人の意見などまったく聞きませんでしたので、30代の店主もそんな感じなんだろうとは思います。

初心者は、自分よりできる人、経験のある人の言うことは一旦素直に受け入れる姿勢が必要です。

鵜呑みにするのも、それはそれで問題ですが、一旦聞き入れて自分の中で噛み砕く作業ができる人が「儲かる」EC運営者になれます。

情報鮮度を見分ける意識がない

情報には一次情報と二次情報があります。

一次情報は、自分自身の目で見て体験したことや聞いたことです。

例えば、「昨日家族で公園でピクニックしてたらさ、茂みからクマが出てきてビックリしたよ。死ぬかと思ったわ。」(太郎談)

これは太郎本人が体験した一次情報です。

二次情報は、友人の島二郎が「太郎がさ、昨日公園でクマに遭遇したらしいぞ。」と別の友人に話す時の情報が二次情報です。

いわゆる伝聞です。

ビジネスにおいては一次情報、つまり新鮮な情報が金になります。

ネットに出ている情報はすべて二次情報です。

役に立たないわけではありませんが、太郎のクマ遭遇事件にかんしては、「ピクニック」や「死ぬかと思った」という情報が抜け落ちています。

このように二次情報は、一次情報に比べると重要な情報が抜け落ちることが多々あります。

一次情報を得るためには、自分が「直接体験する」という経験が必要です。

そのためには、外に出て人と会って会話をしたり、街を見て回ったり、あるいは展示会などでいろいろな商品を見たり。

自分だけが体験できる経験から情報を収集するというクセをつけることが大事です。

ネット情報は、誰でも経験できますからね。

そこに鮮度はありません。