講座6 他にもあるこんな仕入れ方法
「メーカーや問屋から商品を現金で買取り自社内に在庫をストックし て販売する。」
「仕入れ」と聞けば、このような仕入れ、販売方法を思い浮かべる人も多いかもしれません。実は、これだけではありません。他には、委託販売(いたくはんばい)という販売方法における仕入れや、在庫を持たず一般ユーザーに直送するドロップシッピングといった仕入れ方法もあります。
委託販売
委託販売とは、代金を払って仕入れるのではなく、まず商品を借りて販売するというスタイルです。そして、結果的には売れた分だけの仕入れ代金を支払うのです。売れ残りは、仕入れ先に返品するという、小売業にとってはリスクがきわめて低い販売方法です。
「売れた分」だけの仕入れ代金の支払いなので、無駄のない仕入れ方法と言えます。しかし、これはメーカーはじめ問屋など仕入先がリスクを背負う仕組みなので、いきおい、かけ率が悪くなることがほとんどです。つまり、現金仕入れなら5掛けのところ、委託での仕入れなら7掛けといった具合です。
管理人も委託販売の経験がありますが、メーカーがどさっと商品を送ってきます。一応送られてきた商品すべて売りに出しますが、やはり、なかなか売れない商品も出てきてしまいます。そういったときは、「この商品なかなか売れないです。掛け率を下げることはできますか?」などと交渉したりします。
そこでOKをもらえれば、値段を下げて販売することができます。それでも売れなければ、仕方なく返品するのですが、メーカーからすると全部売り切ってほしいと思うのが正直なところです。非常に良好な関係を気付けていた取引先だったので、完売できるよ頑張っていた思い出があります。
ドロップシッピング(=直送)
これは在庫を持たずメーカー倉庫などから、お客さん宅まで直送するスタイルです。ネットショップでは注文だけを受けて、注文データを発送の請負先に流します。データを受けた配送センターでは、作業員が商品をピッキングして梱包、注文者宅へ発送します。
通常の仕入れや、委託販売における仕入れと全く異なるのは、運営者が在庫を持たないという点です。仕入れは帳簿上だけで発生します。したがって、「ネットショップ」と言っても、オフィスを持たずパソコン1台だけで運営しているお店もたくさんあります。
しかし、リスクの度合いを考えると、在庫を持っている企業が一番リスクを抱えているのです。逆に、リスクがないのは販売側、つまりネットショップだったりします。だから、仕入れ率も極端に悪くなることもあります。
例えば、ネット上で「はてな」というドロップシッピングのサービスを見つけることができます。提供されている商品を見ればわかりますが、「え?これが仕入れ価格?」と思うような、実売価格に近い価格で提供されていることが多いことに気づくと思います。
どんなビジネスでも言えることですが、ローリスクローリターン、そしてハイリスクハイリターン、というところでしょう。
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