商品説明やその他の文章を書くときの6つのアドバイス(コンサル事例)

古いメールが出てきたので、今のショップにも役立つしECサイトユーザーさんの役にも立ちそうなので記事にしておきます。

大昔、ショップサーブでやっていた通販サイトが売り上げ頭打ちで悩んでいたので軽くメールコンサルしてもらったことがありました。

その中で指摘されたひとつが、ページ上に書く文章ことです。6つほど。頂いたアドバイスを元にリライトしてみました。

当たり前のことばかりですが・・・

文字が多すぎる

商品ページはもちろん、その他のページも、とにかく文字(テキスト)の多さに圧倒されます。何から何までテキストで説明しようと、思うまま書きまくっている印象です。

おそらくSEOを意識してキーワードてんこ盛りの説明文を書こうとしているのだと思います。

その気持ちは良くわかりますが、それは、あくまで検索エンジン向けですよね。ということは、お客さんの視点が欠落しているということの裏返しです。

それってヤバいですよね。こんなに文字数が多いと読む気は失せてしまいますし、そもそもショッピング・ユーザーは、よほど神経質で几帳面な人でない限り端から端まで読む人なんていません。

ショッピングユーザーとしては、サクっと必要な情報を得て、ササっと購入を決めたいのです。お店としてもそれが理想のはずです。

「画像を使った説明だとSEO的に心配。時間もかかるし。かといって、テキストで説明したら読みづらくなるし、読んでもらえないこともある。」そんなジレンマに陥っている人も多いです。

そこは割り切りましょう。Googleの検索精度は日々進化していますから、テキストとイラスト、写真、動画などをバランスよく配置して、ストレスなく閲覧してもらえるページ作りをすれば必ず評価されます。

一文が長すぎる

「文字数が多い」原因になっているひとつが一文が長すぎることにあります。

文頭から「。」まで、伝えたいことひとつだけを入れて40文字程度に収めるのが理想です。

御社と業種は違いますが、次の説明文を一度読んでみてくてださい。

『こちらの高級あふれるモダンデザインのシックなシングルベッドは省スペースながら2杯の引き出しを装備していて人気があり、モダンなお部屋の演出に一役買うこと間違いありません。量販店やホームセンターなどで販売されている一般的なシングルベッドよりコンパクトなので狭い日本の住宅事情に合っていてどこの家庭でも配置に困ることがありません。』

160文字もあって読むのが面倒なうえ、何がウリなのかぼやけています。

アピールしたいポイントは、色々あるのかもしれませんが、欲張りすぎです。

訴求したいポイントは、必ずしも1つである必要はありませんが、お客さんの頭の中で2点なり3点なり、ベネフィットがイメージできるようスッキリ説明を心掛けてください。

使う言葉がバラバラ

例えば、英語で文章を書く場合、「同じ言葉は繰り返さないのが良い。」とされています。何度も同じ言葉が出てくるとクドイですからね。

でも、ネットショップの商品説明となると話は別です。

「この商品は、寒冷地のお客様の大変支持されており、毎年秋ごろには多くの顧客さまからご注文を頂き大変好評をいただいております。またご利用でないお客さんは、一度ご検討されることをオススメします。」

頑張って言い換えているのか、それとも、たままた頭の中に出てきた言葉で、そのまま書いてしまったのかわかりませんが、ショッピングユーザーにとっては、どれも同じなので「お客様」で統一したほうが良いでしょう。

商品と関係ない文章はカット

「最近、当店を語ったり、当店のオリジナル商品を販売している偽通販業者が横行しております。詐欺の恐れがありますので、決してご利用にならないようご注意ください。当店のオリジナル商品は当店でしかお求めになれません。」

これ必要ですか?いらないと思います。

商品の販売に直接的に関係しないことは、お客様にとっても何の役にも立ちません。

偽業者で買ったお客様のクレームの嵐で目下の業務に支障をきたしているなら話は別です。

でも、たまに騙された人がいたり、あるいは、「偽業者が横行している」といった二次情報だけで、このような注意書きをサイト上に表示するのは、初めて訪問したお客様の心情を考えると、好ましくないのはわかるかと思います。

せっかく訪問してくれたお客様に対して、ひとつたりともネガティブな心理を持ってもらいたくないですからね。

日本語がおかしい

そもそも日本語の間違やつじつまのあわない文章、誤字脱字が散見されます。ご自身で文章を作った後は、公開前に第三者にチェックしてもらうようにするのが良いでしょう。

「この単身用洗濯機はしょぼいワンルームマンションでも、騒音を気にすることなくいつでも回すことができますので奥様も喜ぶと思われます。お子さんにも洗濯を手伝ってもらいましょう!」

「アジア製のテレビながら、リモコンの配列の実にシンプルでUIが、お高齢のお年寄りでも簡単の使うことができましたか?」

誤字脱字は、「これって自動翻訳の怪しいサイト?」なんて思われかねませんから、正しい日本語で表記するようこころがけましょう。

出典が書かれていない

「先日、タレントの方もテレビ番組でオススメしてくれました。」

「誰ですか?」「どのテレビ番組ですか?」ということです。

そんなボヤッとした情報では信ぴょう性が低く何の説得力ないですよね。むしろ、具体的に書けないヤマシサでもあるのか?と勘繰りたくなるような表現です。

「イケメンで有名なハヤモ・モツモコさんの料理番組「モツゾ・キッチン(1月30日放映)でもオススメ頂きました。」
番組URL:https://motsuzomotsuzo.kitchen

その後

ま、かなりアレンジしたリライトになりました、第三者の視点からいろいろアドバイス頂いたのですが、その後、改善することなく閉店と相成りました(爆)。

おそらく、アドバイス通り改善する素直さがあれば、今も稼働するネットショップだったと思います。合掌。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。