今後稼げる職業その6「ECコンサルタント」

ECコンサルタント

ITやテクノロジーが進化すると、どんどん職がなくなっていきます。

例えば、アドビのサブスタンス(Substance)ってソフト。 https://www.adobe.com/jp/products/substance.html

CGの3Dモデルにリアルな素材を貼り付けて、写真と見分けがつかない商品写真データを作ることができます。

主に製品を開発するメーカーが導入することが多いようですが、今まで製品写真を撮っていたカメラマンなどがいらなくなっちゃいますね。

逆に、EC業界は伸びている業界なので、その中で新しい仕事ができたり、人材が不足したり。

そのひとつがECコンサルタント。

ヤフーストア・アドバイザー

まず、「こんな職業もある。」という話。

ヤフー株式会社内のヤフーショッピングの部署では、ヤフーストア・アドバイザーという職種があります。

求人内容を見ると、『『Yahoo!ショッピング』や『ヤフオク!』ストアに寄り添い、運営上のお悩みや目指したいゴールをヒアリングし、売上アップのための作戦を二人三脚で考え、広告出稿などを提案する仕事です。』とのこと。
出典:https://employment.en-japan.com/desc_920286/

ヤフーストアは出店無料なので、それだけではヤフーも儲からないので、広告を売ることで収益をあげないといけない。

「そんなところで投入される人材」的な印象です。

コンサルとはちょっと違いますけどね。

ECショップに色々なアドバイスや提案ができる人は、企業側でも募集していることも多いですし、別にフリーランスでやってもかまわない許可も資格もいらない職種です。

ECコンサル

ショップサーブという通販システムを提供するEストアーには「ECコンサルタント」という職種があります。

名刺の肩書にもなるやつですね。

今は求人はしていないようですが、仕事内容は次のような感じです。

「ネットショップ(ECサイト)の売上や集客状況を数字から理解、分析し、売上アップのために、改善提案→実施→効果測定→改善点発見→改善提案」

ヤフーストア・アドバイザーの月給が22万円程度に対し、こちらは30万~40万円。

給料の額を見てもガチのコンサルに近い感じですね。

必要なスキルを3つに分けてみました。

必要なスキル1:調査分析

「コンサルタント」は名乗るだけで、その日からプロになれる職業です。

経験があれば良いですが、経験がなくても、できるのがコンサル。

まず必要なスキルは「調査」「分析」でしょう。

スタートアップ(立ち上げ)とすでに稼働しているショップとでは、分析方法も異なります。

スタートアップの場合は、商品や事業の分析が中心になります。

逆に稼働中のECショップの場合は、アクセス数や売り上げなど数字があるので、そちらも含めて分析します。

すでに顧客が一定数いるばあいは、顧客分析(RFM分析)なんてのもあります。

また、離脱率や回遊率など、アクセス分析は基本項目として、アトリビューション分析などもあります。

アトリビューション分析とは、「この広告から購入があった。」というだけではなくて、その広告の前に「どのような経路をたどってきたか?」とか、「どのようなメディアに接してきたか?」といった「間接的」なところまで踏み込んで分析する方法です。

必要なスキル2:戦略設計

分析した後は、売り上げを最大化するための戦略の設計。

「戦略設計」と聞くと難しそうに聞こえるんですが、必ずしもそうではないんですよね。

例えば、「20代女性をターゲットにしたアパレル・ショップ」。

どういった戦略で運営していこうか?

「週に1~2回、インスタに写真やストーリーズをあげていきましょう。」

EC経験がなくても提案できるようなことあります。

特に、ITリテラシーの低い人や企業がECサイトを始める場合、「そんなことも知らないの?」といったことが多いので、提案することは、ごくごく初歩的なことになることも多いです。

また、リピート商材を扱うお店に対しては、「フロントエンド商品(集客用に使えるような商品)はコレにしましょう。」といった提案など。

当該ECサイトの立ち位置を明らかにして、すすむべき道の青写真を用意してあげる感じです。

分析も戦略も、本来、ECサイト運営者本人がやるべきことなんですが、時間的な余裕やスキル面での不足などがあるときは、他人を頼ったほうが効率的なこともあります。

必要なスキル3:WEB広告運用

分析や戦略の設計も大事ですが、「ECサイトはWEB広告ありき」と言っても過言ではないですね。

広告がいらないパターンや1円もかけずに集客ができるパターンもありますが、ごく一部。

ECサイトをやる場合、通常はWEB広告の運用は基本中の基本です。

リスティング広告に始まり、ディスプレイ広告(画像を使う広告)、リマーケティング広告(追いかけてくるやつ)など。

これらの広告ツールを理解し、できるなら運用できるレベルのスキルがあれば鬼に金棒でしょう。

というか、この「WEB広告運用代行」だけでビジネスが成り立つレベルです。

後は、Googleショッピング広告、アフィリエイト広告、アドネットワークい広告、FACEBOOK広告、インスタ広告など。

クライアントの事業にマッチする広告を選択するのも、コンサルタントの仕事です。

ちょっとくらいの経験は欲しい

自らECサイトを運営したこともない未経験者」がいきなりECコンサルになるにはハードルが高すぎます。

せめて1年くらい、自分でECサイトを運営するくらいの経験は欲しいですね。

ただ、運営が長くなりすぎると、頭の中が業界の固定観念で一杯になって、柔軟な発想ができなくなる場合があります。

その点、素人寄りのほうが柔軟な発想ができることが多いですね。

別業界の人と話をしているときなど、「なに?その発想はなかった!」ってことよくあるじゃないですか。

必ずしも経験が長いから良いアドバイスができるとは限らない。

スポーツの世界でも、「活躍したプレーヤーが必ずしも良い指導者になるとは限らない。」ということが多いように。ちょっと違うか・・・

ま、結論として言いたいのは、「当店の売り上げ、誰かあげてくれ(ToT)。」

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。