ネット通販の仕入れ戦線に明らか異変が起き始めた2020年

仕入に異変

副業や本業でネット通販を選ぶ人や企業はなくなることなく、毎月、通販システムのショップサーブBASE株式会社などの新規契約があリます。

それぞれの契約内容まではわかりませんが、ショップサーブでは、企業系が多いですね。

楽天からの引越し組はもちろん、これまで、かたくなに実店舗経営にこだわってきた企業も、ふと通販を始めると言った流れがあります。

実店舗で知名度のある企業は、さすが結果が早いですね。通販サイト開店初月で、いきなりウン百万円と売れてしまいます。

ま、そりゃそうでしょう。

とういうわけで、当店の業界を例に流通について考えてみました。

これまでの流通が完全崩壊

これまでは、(1)メーカーがモノを作り、(2)問屋が在庫をストックし、(3)小売り店がモノ仕入れて(4)エンドユーザーに販売するのが流通の定番でした。

そして、ネットが普及するにつれ「問屋はもういらない」「中抜きが当たり前」と言われ続けました。

でも、現場では、相相変わらず従来型の流通がまだまだ残っていました。

理由の1つは、小売店が高齢化していてITの流れに乗っていないからです。乗れないから。

そういったIT化できないアナログな小売店で「なんとかもっている」問屋もたくさんありますね。

なんら対策を打っていない問屋は、小売店の廃業と同じタイミングで廃業していくことになります。

急激に台頭するD2C

D2Cは、簡単に言えばメーカーの直売です。

モノを作って、そのままAmazonやECサイトを通じて消費者に販売するスタイルです。

Direct to consumerの略ですね。

実は、この「メーカー直売」の流れは2005年あたりから、じわりじわりと進んで来ています。

でも、問屋などの取引先は維持しつつ、直売も並行するスタイルが多いですね。

余裕のあるメーカーは、取引先を気づかって直売するも、上代での販売が基本です。

逆に、「背に腹は変えられぬ。」と、生き残りが至上命令のメーカーは、永年お世話になっている取引先の存在などお構いなしに、下代で安売りしまくってます。

まさか取引を拒否される事件

そうは言うものの、全体的には、まだまだ従来型の「メーカー仕入れ」が半数以上という感じです。メーカーは「作る専門」です。

ところが2020年に出会った商材を仕入れようと、いくつかのメーカーに仕入れのお願いをしたことがありました。

ネット通販で実績のある法人名で申込みました。(個人は断られることがありますからね。)

「楽勝で仕入れオッケー。この商品でひと山当てられそうだ。」と思ったのも束の間。

「当社は自社でネット販売に力を売れているので、ネット通販さんとはお取引しておりません。」とキッパリ。

実は1社じゃないんですよね。

「自社でECに集中しているので、競合となるEC系企業はお断り。」と言う企業が、最近は増えてきています。

通販ノウハウのないメーカーは100%失敗する

メーカー直売(D2C)の流れが大きくなっていますが、完全に二極化しています。

一方は、ネット通販をスムーズに運用できる企業。

もう一方は、販売サイトは作れても開店休業状態の企業。

違いは、通販サイト運営ノウハウですね。

ノウハウが必要なことを知らず、「ただ通販サイトを作れば良い。」とだけ思っている企業はウェブサイトは放置プレイで終わります。

ネット情報だけに頼る危険性

かしこいメーカーは、自社で運営する部署を作って、しっかり取り組みます。

通販部を持てない企業は、通販のプロのアドバイスを受けます。

例えば、ショップサーブですかね。

メーカーの直売に最適な老舗の通販システムです。

この企業の凄いところは、ただ「システムを貸す。」だけでなく、ちゃんとしたコンサルができるところです。

なぜ「ちゃんとしたコンサル」できるかというと、自分で事業を行っていた経験のある社員さんや、現役で事業をやっている社員さんがいるからです。

同社のウェブサイトでは、そんなことは一言も言ってません。

これがネットで得られる情報とリアルで得られる情報の質の違いですかね。

ちなみに楽天退店組さんの運営ノウハウは、自社サイトでは、ほんの少しだけ役立ちます。

自社サイト運営の25%くらいになるでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。