よく見る普通の仕入れ取引条件について

取引条件

たまたま、オンライン仕入れのスーパーデリバリーに出店している企業のページに行き着きました。そのページは、仕入れ条件等が書かれているページです。

仕入れ条件

仕入れ条件と言うよりは、取引する上での諸条件という感じです。

上から順番に見ていきましょう。

消費者直送

NG不可です。消費者直送とは、メーカー側からの言葉で、ネットショップからだと「メーカー直送」に変わります。つまり、ネットショップには在庫せず、注文情報をメーカーに送り、メーカーが商品を消費者に発送する方法です。

お店としては、在庫を抱えるリスクやスペースがいらないのでありがたいのですが、その分メーカー側に負担がかかります。それを嫌がるメーカーは多いですね。

購入前販売

お店側視点で言うと「受注発注」のことですね。お客様から注文を受けて代金を受け取った後に、仕入れをするという方法です。リスクがないので、できればそういった方法で商売をしたいのですがこの企業は不可です。

仕入れてくれるわけなので、メーカーとしてはありがたいのですが、受注発注方式を許可してしまうと、面倒なことがいろいろあります。例えば、A店から「お客様から注文が入ったので商品Xを1週間押さえて欲しい。」といった依頼が来るわけです。

「押さえる(取り置き)」理由は、お客様から代金を頂く前にメーカーが品切れになってしまうのを避けるためです。メーカーは商品XをA店以外にも卸しているので、そのタイミングで他店から注文が入れば在庫切れを起こしてしまうこともあるからです。

ただ、メーカーや問屋がこれをやりだすと、例えば、「A店から商品Xの在庫1個を押さえて欲しい」と言われた後に、B店から商品Xの注文が50個入り、かつ、在庫がちょうど50個だった場合、B店には49個しかないと言わなければいけないんです。

でも、できれば、メーカー的には、大量買いのB店に早く売ってしまいたい、というわけです。B店が「49個なら買わない」と言う場合、たかが1個の在庫を抑えたA店のために50個分の売上げを失うことになります。このように、本来得られたであろう利益を失うことを「機会損失」と言います。

画像転載

ネットの画像をコピーして使って良いか。」ということです。この企業は、「購入した商品のみ可」としています。つまり、実際に仕入れた商品なら画像を使ってもよいという条件です。お店としては、画像をコピーさせてもらって、充実した商品数のサイトを作りたいところでは、それはNG。なかなか厳しいですね。

代金引換

不可です。ネットショップにとって代引きは定番の決済方法ですが、メーカーや問屋が代引きを使うのは、新規で取引を開始したお店など、割と少数派です。「月末で締めて、請求書を発行して翌月末に振り込んでもらう。」といった取引方法が中心になっていると、代引きは、手間的にも経理的にも煩雑になるので、避けたいわけです。

とまぁ~、厳しい条件のようですが、昔はどこもこんな感じの企業が多かったんですけどね。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。