「起業したい」という人に言ってはいけないこと

「起業したい。」という人が、まわりにも何人かいる。

一方、自分自身も含め起業する人や起業している人は、もはや衝動的に行動してしまっているパターンが多い。

最近会ったのは珍しく女性の起業家。

起業家というと若干語弊があるが、20代前半からマツエクのサロンを開業。

その後、ハンドメイドアクセサリーのネット通販。

子供ができるもアクセサリーの製造で忙しく、子供にかまってやてないときが度々あり、ふと「一体わたしは何をしているんだろう・・・」と疑問に思う。

アクサリーをやめて一旦家庭に入る。

しかし、何かやりたくてウズウズしてしまうものの、何もできない状態は「まるで死人のようだった。」と言う。

結局また、今度は別の事業を立ち上げた。

企業に勤めたのは大学卒業後の2年だけ。

「勤め人には向いていない。」ときっぱり。

このように、起業する人の多くは『起業したいと「思う」』より前に衝動的な行動をとってしまう。

もはや本能からくるものと思われる。

一方、「起業したい。」と思ったり言ったりしている人たちの多くは、思い続けているだけで行動が伴っていない。

というと陳腐な表現ではあるが、要するに、小学生の「将来なりたい職業は?」の回答と同じである。

「将来ユーチューバー(パティシエ)になりたい。」と夢見るのと何ら変わらない。

バカにしているわけではないぞ。

夢見るのはけっこうなこと。

問題は、起業したいと「言ってる人」ではなく、その発言を「聞く側」のスタンス。

「起業したい。」という人に対して、上記のように「起業する人はそもそも思考より先に行動している。言ってるだけの人は起業なんてできない。」とか、「今、起業に繋がることをしないで起業したいなんて甘えてる。」とか。

余計なことを言ってはいけないということ。

夢は自由に見させてあげるのが親切だ。

それこそ余計なおせっかい。

大学時代「俺は会計士になる。」と言っていた友人がいたけど、結局勤め人になった。

「その時は」「そう思っている」だけで、人間なんて時が経てば変わるもの。

だから、今言っていることを聞いて鵜呑みにしないことが大事。

というのも、鵜呑みにしがちな性格でかなり苦労したので、人の言ってることはもはや信用しなくなったのだ。

「人を信用する」というのと「人の言ってることを信用する」は別。

彼(彼女)はドロボーでも犯罪者でもない点は信用がおけるが、言っていることはさあどうだか。」

そんなスタンスで世渡りするようにしている。