ちょっと変わった仕入れ方

仕入れと言えば、「買付に行ったりメーカーや問屋から送ってもらったり、商品を自社内や倉庫にストックして販売する。」といことを思い浮かべるでしょう。

実は、これだけではありません。

それ以外に、委託販売(いたくはんばい)という販売方法(委託仕入れとは言わない)や「消化仕入れ」という仕入れ方法。

また、在庫を持たず一般ユーザーに直送するドロップシッピングといった仕入れ方法もあります。

委託販売【いたくはんばい】

委託販売とは、借りた商品を店舗に陳列しておき、それが売れた時に販売手数料を頂く販売方法のことです。

例えば、主婦の手作り専門ネットショップを作った場合、自分の作品の他、他人の作品も並べておいて商品が売れたときに手数料を頂きます。

ネットショップでは、あまりこのような形式は見られません。

あえて言うなら、minne(ミンネ) のように、IT企業がそういったプラットホームを提供しているケースです。

ミンネ側からすると販売を受託(じゅたく)しており、販売者側からは委託していると言えます。

プラットホームとは、特定の目的をもった人がそのサイトに集まって情報を交換したり売買をしたりするサイトのことです。

FACEBOOKやmixiのことをソーシャル・プラットホームと言います

また、スーパーデリバリーやNETSEA(ネッシー)のような卸サイトは、BtoB(企業間取引の)プラットホームと言えます。

消化仕入れ【しょうかしいれ】

消化仕入れとは、メーカーや問屋から商品を借りて陳列。

商品が売れたときに売れたぶんだけの仕入れ代金を払う方法です。

委託販売とよく似ていますが、厳密には、委託販売は「販売手数料(仕入れ原価などが発生しない)」、消化仕入れの場合は「利益」という形で販売店にお金が落ちることになります。

百貨店や大手雑貨店にみるように、消化仕入れは「返品」とセットになっていることが多いです。

不人気商品は在庫スペースの邪魔になるので、いつまでもストック(在庫)しておくわけにいかないので、一定の期間で見切りをつけてメーカーに返品します。

(実際の現場では、委託販売と混同していることが多いので、それぞれの意味に厳密になる必要はないと思います。)

ただ、返品制度は販売店にとっては売れ残りのリスクがないというメリットがありますが、メーカー側は不人気商品、死に筋商品がいつまでたっても捌(は)けないというデメリットがあります。

そのため、現金で買い取ってしまう仕入れよりも掛率(仕入れ率)が悪いことが多いです。(買い取りの場合は5掛け、消化仕入れは6掛けや7掛け等)

不人気商品は、返品するのではなく不人気を理由に掛率(仕入れ価格)を下げてもらう交渉をして、安売りしてでも在庫を捌くとメーカーも喜びます。

在庫がなければ売れませんが、長期間在庫しても売上にならず、コストばかりがかかるので、どんどん回転させたいのです(メーカーの本音)。

顧客直送(ドロップシッピング)

トップセラーで一躍話題になったドロップシッピング。

在庫を持たずメーカー倉庫や出荷代行倉庫などからお客様宅まで直送する形式です。

ネットショップでは注文だけを受けて注文データをメーカーに流します。

データを受けたメーカーでは、倉庫で作業員が商品をピッキング(在庫エリアから取ってくる)して梱包、注文者宅へ発送します。

通常の仕入れや委託販売における仕入れと全く異なるのは、ショップ運営者が在庫を持たないという点。

仕入れは帳簿上だけ。だから、オフィスを持たずパソコン1台だけで運営しているお店もたくさんあります。副業の人が多いですね。

消化仕入れと同じように、メーカーは在庫リスクをもっているので買い取り仕入れに比べ、掛率高い場合があります。

逆に、買い取りの交渉をすると、通常の掛け率よりは安く卸してくれる場合もあります。

なお、直送を英語にすると「ドロップシッピング」ですが、ドロップシッピングと言うと、アフィリエイトの親戚のようなネットビジネスのことを言います。ネットではトップセラーが有名ですね。

《《急朗報!》》 300点仕入れのセレクトショップから始めよう!

サヤ取りネットビジネス

例えば、次のような事例。

「楽天で5,000円で販売されてる商品がアマゾンで8,000円で販売されている。」
「アマゾンで3,000円で売られているものがヤフオクで6,000円で売れる。」

ネット上では日常茶飯事の状況です。

だから、この時、楽天で5,000円(送料無料とする)で購入し、アマゾンで8,000円(送料別)で販売すれば、その差額3,000円が儲けということになります。

国内の価格差を利用したものもありますし、海外との価格差を利用したものもあります。

なぜ、このようなサヤ取りビジネスが成立するかというと、消費者は必ずしも最安値店を発見して購入するとは限らないからです。

価格リサーチ力のある人は安いところを見つけて買いますが、リサーチ力がない人は、多く調べることはせず、いつものお店やモール、納得の価格なら買ってしまうわけです。

このサヤ取りビジネスを成立させるカギは、やはりリサーチ力です。「どの商品がどこでいくらで仕入れられて、どこでどれくらいで販売できる。」という情報をいかに早く、多く集めるかにかかっています。

ただ、実際には、人海戦術で何サイトも見て回るにはあまりに時間がかかります。

そこで、クローラーというロボット・プログラムを使って色々なサイトの情報を自動収集することがあります。

クローラーはプログラマーが作るもので素人には無理なので、できない人は人力で探すことになります。