ECプロ判断。ガチのネットショップ開業サービス比較7

通販開業サービス比較

20年以上、ネットショップ開業サービスを見てきました。実際に、30以上の開業サービスは使ってきたと思います。

そして、今、令和の時代に「何を選ぶか。」

はっきり言うことができるようになりました。

ネットショップ開業サービスは100個はあると思います。

でも、最終的に行き着くのは7つだけです。

EC(ネット通販)を20年以上やってきて、至った結論なので「ご参考まで。」という感じで、かるく聞いてくれたら良いです。

Shopify(ショッピファイ)

ショッピファイ通販開業サービス

5年前にはなかったネットショップ開業サービスのShopify

カナダ発の世界で最も利用されているサービスです。

アマゾンキラーと言われるほどの強烈な勢いを持っている企業です。

私自身、3つの販売サイトで利用しています。(参考:ショッピファイ開店日記

使いやすさは、国内サービスのbase(ベイス)には及ばないですが手数料の安さと高機能が決め手です。

クレジットカード手数料3.4%のみです。

baseは6.6%+40円なので約50%オフということになります。

ページの表示速度も速いし管理画面もサクサクです。

SEO対策を特別やらなくても、とりあえず放置でもわりと検索エンジンには馴染みます。(強くはありませんが。)

文句なしの開業サービスと言えます。

ただ、baseを使うのが「やっと」という初歩レベルの人には、ちょっとむずかしいかもしれません。

でも、「グローバル・スタンダードの通販サービスを使ってみたい。」

そんな、やる気ある人にはオススメです。

このサイトにも、たっぷりShopifyの使い方の情報を載せているので参考にしてください。(ショッピファイで通販開業

  • サポート:★★★
  • 快適度 :★★★★★
  • 初心者 :★★★
  • 料 金 :★★★★★

base(ベイス)

通販開業サービス「base」

説明するまでもない!?国内NO.1の無料通販システムを提供するbase(ベイス)社。

「ネットが苦手。」とか「飲食店をやっているけど、簡単に通販を始めたい。」

あるいは、「副業で何かをネット販売したい。」

そんな、ECのビギナーさんにはピッタリです。

手数料がじゃっかん高いですが、システムの使い勝手やお客さんの買いやすさは文句なしです。

サンプルショップを作っているので、よかったらチェックしてみてください。

メアドさえあれば1分で開通です。

驚愕のスピードで通販サイトが解説できます。

  • サポート:★★
  • 快適度 :★★★★★
  • 初心者 :★★★★★
  • 料 金 :★★★★★

yahoo! shopping(ヤフーショッピング)

yahoo shopping

ヤフーショッピングに出店したなら広告することなく商品が売れていきます。

もちろん、出店したその日に注文が入ることはないと思いますが、中長期的に売上を作ろうと思う場合はヤフーショッピングはオススメです。

baseやShopifyは、出店しても集客は自前でやらなきゃいけません。

すでに顧客のいる飲食店や、SNSでフォロワーをある程度持っているインフルエンサー的な感じの人なら、baseやShopifyで開業してもお客さんに困ることはないでしょう。

でも、「お客さんはこれから。」という個人や企業はヤフーショッピングにとりあえず出店しておけば、それなりの集客が得られます。

ただ、ヤフーストアで、ある程度の集客を得るには「商品数」が重要になってきます。

10点とか100点では、なかなか難しいです。

最低1000点くらいは欲しいところです。

当店は3000点ほど出品していますが、特別に広告を出したりSNSで情報発信することなく、非常にありがたいことに、月商100~300万くらいは売れています。

ちなみに、ヤフーストアを作っていくには、HTMLというプログラミング言語のようなものを扱える必要があります。(参考:ヤフーストア作成講座

初心者には、Shopify以上に若干難しいと思います。

「無料だから。」と出店したけど、難しすぎて手に負えず、すぐ退店するお店が跡を絶ちません。

  • サポート:
  • 快適度 :★★★★★
  • 初心者 :
  • 料 金 :★★★★★

ショップサーブ

ショップサーブは、20年以上前からネット通販開業サービスを提供する株式会社Eストアーのサービスです。

ウェブサイトは、ちょっとお堅いイメージですが。

この開業サービスは、副業や小規模な個人というよりは、個人事業でもある程度の売上規模がある人(月商100万以上)や中小企業のEC参入向けです。

くら寿司や亀田製菓なども利用している本格的な開業サービスです。

例えば、自社商品がテレビで商品が紹介されて、アクセスが殺到したとしてもびくともしないシステムです。

安いサービスだと、急なアクセス増に対応できずに「落ちる(ダウンする)」ということがあります。

一度ダウンしてしまうと注文はゼロになります。

お客さんも「買いたくても買えない事態」になってしまいます。

通販をやっている者にとっては100%避けたい事態です。

ショップサーブは、月間に1億売れようが10億売れようが、サクサクっと処理できるパワーを持っています。

また、リピート系商材を運用しやすいシステム構成になっています。

定期購入があったり、お客さんの属性別に細かくメルマガを配信できたりする機能があります。

よって、「中長期的に通販事業を伸ばしていきたい。」といった個人事業主や中小企業向けです。

選んで損はしないです。

  • サポート:★★★★★
  • 快適度 :★★★★★
  • 初心者 :★★
  • 料 金 :★★★

おちゃのこネット(卸向け)

おちゃのこネット通販開業サービス

同じECでも「卸サイト」を検討している個人事業主や中小企業もあると思います。

そんなときに、安く卸サイトを作れる開業サービスが「おちゃのこネット」です。

普通に通販開業ができるサービスですが、どちらかというと卸販売向けです。

会員制に設定することで、会員だけが卸価格を見れるようにできます。

また、顧客をランク付けして、「優良顧客は4掛け」「普通顧客は5掛け」「新規顧客は6掛け」といった顧客別に掛け率を設定することができます。

会員ランク別卸値設定

出典:おちゃのこネット

10ランクに分けることができますが、実際10ランクに分けるようなことは無いですよね。

せいぜい3~5ランクでしょう。

それでもって、月額3000円程度(商品点数5000点)ですから安すぎです。

他にも、Makeshop(メイクショップ)やBカートなど、卸販売ができる通販サービスはいくつかあります。

その中でも、ダントツに安いのが、ちょっとした裏ワザのようになっています。

当店の取引先メーカーもおちゃのこネットを使っていて、いつもオンラインで発注をかけています。

特に問題なく、スムーズに発注ができます。

  • サポート:★★★★
  • 快適度 :★★★
  • 初心者 :★★★
  • 料 金 :★★★★★

楽天市場

楽天通販開業サービス

これも説明不要かとは思いますが、集客力が国内トップクラスです。

「アマゾンか楽天か。」というレベルです。

ただ、楽天の場合出店料は月額で2万円以上かかりますし、売れたら売れた分手数料を持っていかれます。

ですから、仕入れ値が6掛け7掛けといった小売店では、利益が残らない可能性があります。

メーカーや商社で「20~30%くらいの手数料を持っていかれても十分残る。」くらいの商材を持っている場合は、検討しても良いと思います。

楽天に出店すると「専門店」というブランディングができるので顧客がついてくると、しっかりビジネスとして運用していくことができます。

  • サポート:★★★★
  • 快適度 :★★★★★
  • 初心者 :★★★★★
  • 料 金 :

アマゾン

amazonの通販開業サービス

アマゾンも問答無用で国内トップクラスの集客力を誇ります。

おそらく、楽天を超えていると思います。

出店に向く商材と向かない商材があります。

ある程度世間に認知されている商材だと、検索してすぐに買ってくれますが、知名度のない商品や新商品などは、アマゾンで売っていくのはちょっと大変です。

かなりのマーケティングスキルがないと難しいです。

楽天のような「専門店」感が出せないのがアマゾンです。

「単品売り」と言えばよいでしょうか。

ユーザーは「アマゾンで買っている」という意識で、それを販売している店舗なりブランドなり企業なりのことは、まったく意識しません。

とりあえず「届けばいい。」という感じです。

顧客との関係性うんぬんより、とにかく「売上」という場合は、アマゾンは要検討だと思います。

ちなみに、アマゾンは意外に初心者でも出店しやすいです。(微妙な感じですが。)

  • サポート:★★★★
  • 快適度 :★★★★★
  • 初心者 :★★★
  • 料 金 :★★★

余裕があれば多店舗展開

以上7つの通販開業サービスの紹介でした。

他にも「au PAY マーケット」や「ヤマダモール」「Qoo10」「JRE MALL」「ポンパレモール」「LINE ギフト」「LOHACO」など、一定数の集客力があるショッピングモールもあります。

それぞれコストはかかりますが、広くユーザーを集めたい。」とか「最大限の売上を取りたい。」という場合は、追加で使っても良いと思います。

最後に、★で評価しましたが、あくまで経験にもとづく個人的な感想です。

人によって評価は変わりますので、その点はあらかじめご了承ください。