コンテンツ・マーケティングなんてやめとけ

コンテンツ・マーケティング

ネット販売に限らず、今の企業のマーケティングはコンテンツ・マーケティングが主流となっています。

まず、マーケティングとは「見込み客に自社商品やサービスの存在気づいてもらって、購入に至るまでの流れを作ること」です。

そして、コンテンツ・マーケティングで言うコンテンツとは「自社商品やサービスに関するさまざまな情報」のことです。

つまり、関連情報を使って見込み客を集め購入や契約へと誘導することです。

スタジオアリスの事例

お子さんをお持ちの方は、一度は利用したことがあるかもしれない写真スタジオのスタジオアリス。

七五三などの記念に、衣装を借り、良いカメラで良い写真を撮ってもらうサービスです。

さて、過去の企業のホームページは、サービスの紹介や料金表などを紹介しているだけでした。

時代がちょっと進んで、次の段階では「七五三 写真撮影」といった検索ワードで広告を出して、お客さんを集めていました。

そして今は「七五三 いつ」と検索すると広告ではなく「女の子の七五三はいつやるの?可愛さ引き立つ女の子向け衣装の選び方」というブログ記事が出てきます。

https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/753_s/column/detail02.html

1文字以上の文章に加え写真や表を使い、また「大安とは?」といった周辺情報も含め、七五三についての「コンテンツ」を提供しています。

さらに「七五三」と言うキーワードを使った記事が70本以上掲載されています。

「七五三 いつ」と調べた見込み客を自社サービスへと誘導するための集客手法です。

これが企業が今やっているコンテンツ・マーケティングです。

20代女子もそれとは知らずやっている

インスタに自分で作ったハンドメイド作品をオシャレに撮影して投稿したり、ストーリーズに制作風景の動画を投稿したり。

ハッシュタグで、

#ハンドメイド
#シルバーアクセサリー
#ネット販売

など、多くの人の目に触れるような施策もやっています。

それもこれも最終目的は、自分で運営するネットショップへ集客し、販売に結びつけることです。

これは専門用語で言うと「アーンドメディア(earned media)を使ったコンテンツ・マーケティングの一手法なのです。

彼女たちは、そういった言葉すら知らず、「そう言うふうにやると良い。」と言う情報を何となく得てやっているわけですね。

まあ、専門用語を知らなくても、マーケティングがちゃんとできていれば、それで良いんですけどね。

ちなみに、アーンドメディアとしてはインスタやFacebookなどのSNSをはじめ、Youtubeや TikTokなど、個人が無料で情報発信できる仕組み全てのことを指します。

身近にもポコチャというアプリでライブ配信し、実店舗へ誘導するマーケティングを行ってるギャルもいます。

ライブ配信と言っても、内容は空っぽ(頭も)で、「私可愛いでしょう?」をひたすらアピールして、キモいおっさんを集めていますね。

まあ、それもビジネスですから他人がとやかく言う事じゃないですが!

コンテンツ・マーケティングちょっと待った!

さて、コンテンツ・マーケティングと言う手法は、その名前が使われ始める、はるか昔からありました。

時はさかのぼり1997年とか。

当時は、ホームページ運営者もマーケティングのつもりはなく、ただインターネット上に無料で情報を掲載していただけです。

でも、その情報が蓄積されて、それらに吸い寄せられるように人が集まるようになったところで、商品のネット販売を始めて大ブレーク。そんな事例がたくさんありました。

今は逆で、ホームページや通販サイトはすでにあり、集客のためにコンテンツを充実させようと言うのがメインストリームになっています。

が、しかし、「ちょっと待った!」です。

先の例で挙げたスタジオアリス。

幸運にも検索結果の上位に出てきます。

これは、おそらくコンテンツ・マーケティングのプロに外注して作った記事で、「表からは見えない施策をたくさん仕込んでるからこそ、検索結果の上位にくる」わけです。

もし、あなたがこれから「コンテンツ・マーケティングをしよう。」と言う場合、ライバル会社が何社あるとかのリサーチレベルではなく、「どれだけ検索に強いコンテンツがネット上にあるか?」をリサーチしないといけないんですね。

なぜなら、すでに強いコンテンツが多数存在する場合、後発が勝ち上がることは、ひじょ〜〜に困難だからです。

むしろ、すでに強いコンテンツがある場合は、やらない方が、お金や時間を浪費せずに済むと言う点で「成功」だったりします。

コンテンツ作りの現場(当社の場合)

1万文字を超えるような記事をド連発しているスタジオアリスほどじゃありませんが、当社もコンテンツ・マーケティングには20年以上取り組んでいます。

その現場というか「コンテンツ作りはどうやってやるのか?」という部分について少しお話ししておきます。

あ、結論からいうと「めちゃくちゃ手間と時間がかかる。」ということです。

だから、「軽いノリで始めると大事なリソースを無くしますよ。」ということです。

さて、コンテンツ作りについて。

自称フリーランスのライターは、ネット上探せばピンからキリまでわんさか出てきます。

そう言った人たちにテーマを投げかけて外注する方法もひとつ。

ただ、金もかかしコンテンツのクオリティーもキッチし精査しないと、ババをつかむことにもなります。

そんなリスクを犯すくらいなら内製(自社で作る)したほうが「マシじゃね?」ということで、当社では100%内製です。

記事の文字数の目安は3,000文字くらいです。

ただ書きゃいいかってものでもなく、ちゃんと取材したり写真や動画の撮影をしたりしています。

記事によっては動画を埋め込むなんてこともするからです。

撮影といっても写真も動画もiPhoneです。

ただ、写真のクオリティが求められるような場合は、撮影だけプロにお願いすることもあります。

そうやって素材を集め記事の構成を考え、またSEOを意識した内容で仕上げていくわけです。

おおむね数時間あれば記事はできますが、素材集めの時間などを入れると、ひとつの記事に延10時間以上なんてこともあります。

問題なのは、というか、忘れてはいけないことは、自社メディア(オウンド・メディア)用の記事を内製しても、すぐには1円にもならないということです。

むしろコストは出ていってますから、自社の商品やサービスの販売や契約に結び付かなければ、ただのボランティアになってしまいます。

といったことを覚悟でコンテンツ・マーケティングをやるなら止めませんが、それを知らずに始めても「待ってるのは残念な結果だけですよ。」ということです。

ご参考まで!

飲食店のコンテンツ・マーケティング

当社では飲食店も積極に出店しています。

そんな中でもコンテンツ・マーケティングを行っています。

と聞くと「ブログやユーチューブ、SNSなどで情報を発信している。」と思われると思います。

それも一部あります。

特に飲食店とインスタとの相性はよく集客にも使えますし求人にも高い効果が得られています。非常にコスパの良いアーンドメディアです。

それ以上に強力なのが、実は紙のチラシです。

新聞チラシのチラシです。

めちゃくちゃアナログでしょう。

新聞チラシの原型は今から300年以上も前に現れたといいますから、当時からコンテンツ・マーケティングは行われていたわけです。

さて、紙のチラシといってもスーパーのチラシをイメージするかもしれませんが、そうではなく、むしろフリーペーパー的なチラシをイメージしてもらうと良いです。

数ページに渡るコンテンツが掲載されています。

そういった紙のチラシを配ることで「見込み客にお店の存在を知ってもらい来店につなげる。(マーケティング)」ことができます。

今どき飲食店はSNSだけで良いと思っている人も多いと思いますが、このようなアナログなメディアを組み合わせることで集客力は格段に強化できます。

しかも、紙媒体を使ったコンテンツ・マーケティングをやっているようなお店はほとんどありませんから、このジャンルでは敵なしのブルーオーシャンです。

もし、あなたが飲食店など実店舗ビジネスをやっている、あるいは、やる予定があるなら、SNSなどのデジタルメディアに加えて、紙のアナログメディアも使って見てください。

立ち上げ当初からの集客力が違いますよ。