販路急拡大の必殺技プレスリリース

NO IMAGE

プレスリリースとは、超簡単に言えば、ニュースに取り上げてもらうための資料です。

「◯◯産業(株)、牛が笑う薬を開発。」

こんな見出し、見たことあると思います。(ないわ!)

要するに、ニュースやテレビなどのメディアに向けて、企業側から「こんなの開発しました。」とか「こんなサービス開始しました。」といったことを、まんまニュースとして取り上げてもらうための資料です。

自作自演

「読売新聞で記事にしてもらいました!」とか「ワールドビジネス・サテライトで紹介されました!」とか、メディアで取り上げられたことそ、ご自慢する文言はいたるところでみると思います。

何を隠そう、自らメディアに対してアピールして掲載してもらっただけの話。

「メディアがうわさを聞きつけて取材にきた!」なんて超少数派です。

自作自演と言えばそれまでですが、プレスリリースでメディアに取り上げられたら、場合によっては大ブレークする可能性を秘めているのです。

やり方の流れ(イメージ)

プレスリリースは、自分で特定の新聞社などに送る場合もありますが、一般的には専門の業者を使います。

専門の業者に依頼して、専門業者は一括でメディアにプレスリリースを送り、採用された場合のみ記事になります。

繰り返します。

メディアに採用された場合のみ記事になります。

プレスリリース専門業者は、プレスリリースを依頼した企業からデータを受け取ってメディアに送るだけで1回3万円とかの料金を取ります。

それで、めでたくメディアに取り上げられたら「3万円も価値がある」と言えますが、取り上げられなかったらドボン(ただの没収)です。

当然、返金もありません。

だから、何でもかんでもプレスリリースを使っていたら予算はいくらあっても足りなくなります。

「これはメディアなら絶対に取り上げるだろう。」というネタのときに限ってプレスリリースを使うのが無難です。

1回で3万円程度ですからね。

プレスリリースを代行してメディアに送る企業は、掲載されようがされまいが、送信するだけで1企業あたりから3万円の売り上げ(まるまる利益)を得るわけですから、そりゃボロ儲けです。

プレスリリースで一番有名なPR TIMESなどは東証一部上場企業にまでなっています。

普段からニュースを見ておく

メディアに取り上げてもらうためには、メディアが食いつきそうなネタを作る必要があります。

当社は、Shopifyでネット販売をしていますが、「3月1日オランダ製ドッグフードの販売を開始」なんてプレスリリースを出すとします。

おもしろいですか??

一般人は「へぇ~すごーい。」なんて言うでしょうか。

何の変哲もない仕入れ情報をプレスリリースにしただけですから、一般人が面白くないのはもちろん、メディア担当もニュースとしてはゴミ扱いです。

当然採用なんてされるワケありません。

メディアは、「世間が食いつくネタを記事にすることでアクセス数を稼ぎたい。」というのがあります。

だから、普段のニュースは、一般人が見たがる知りたがるネタになっているのがわかると思います。

一般人のように「◯◯が不倫」とかのニュースをボケーっと見るのではなくて、世間が食いつく、メディア業界の人間が食いつくような、面白いネタを常に考えないといけないんです。

食いつきやすいネタ

普段ニュースを見ていると、悲惨な事故や事件の記事が多くでてきます。

これは世間が大好物のネタだから。

「人の不幸は蜜の味」というように、一般庶民は、事件や事故が悲惨であればあるほど喜びます。

もちろん、表向きは喜ぶわけもなく、「可愛そうだねぇ~」とか「大変だねぇ~」なんて言うだけで、やっていることは、話のネタにしているだけ

内心は、「すごい事件あったよね。おもしろくね?怖くね?」じゃないですか。

これが、どこかで災害があったのをニュースで知って「ボランティアに行く。」なんて人は別ですよ。

さて、企業がプレスリリースを出す場合「悲惨」をテーマにすることは、不可能とは言いませんが、普通はないですね。

「何か目新しいこと。」などをテーマにするわけです。

ただ、目新しいこともピンキリなので「ピン」より、つまり、「なにそれ~」と世間が驚くレベルのニュースである必要があります。

まあ、一般的な企業はなかなか、そういった商品やサービスは出せないと思うので、ひとつ、取り上げられやすいネタのコツをひとつ。

中小企業はこのネタを狙ってみては?

キーワードは「地域」や「ボランティア」

「株式会社ホゲホゲは、新型コロナの影響で失業したシングルマザーのため、地域の子供たちが無料で食事ができる子ども食堂を開設した。」

どこかで聞いたことあるような話でしょう。

このように「地域」「ボランティア」「寄付」「子供」といったキーワードを絡めたイベントや商品などは、大衆もメディアも大好物です。

商品でも「売り上げの一部を森林保護に寄付する。」とかあるじゃないですか。

あれも、コーズ・マーケティングと言って、企業の販売戦略のひとつなんですね。

「寄付する。」なんて印象良いでしょう。

それで企業イメージをアップさせるという作戦のひとつです。(中身はブラックでも!)

メディアに載ると大変なことが!

運良くメディアに取り上げられることもあります。

でも、メディア上では毎日大量の情報が飲み過ぎの口から出てくるゲロのごとく垂れ流されています。

取り上げられたとて、波風立たず無反応・・・ということも多々あります。

テレビなどもひどいもんで、年々見る人も減っているし、有名タレントが「これすごーい!」と言ったところで、消費者が殺到していたのは昭和の時代だけです。

いまは、なんとかデラックスが商品をアピールしても消費は冷静に見極めて、良いものは買うしそうでなければ振り向かない、という時代です。

消費者も成長するわけですね。

ただ、メディアに出て当たることもあります。

文字通り注文が殺到してサーバーがパンクするかも!?くらいの事態になることもあります。

また、注文以外、取引依頼の連絡や他のメディアからの取材依頼など波及効果は多岐にわたることもあります。

その点、宝くじよりも確率の高いPR方法とは言えるかと思います。

プレスリリース代行会社

プレスリリース業界では、PR TIMESが最大手ではないでしょうか。

それ以外、アットプレスや、PRフォースなど、あまり聞き慣れない企業もあります。

よくわからなければ、PR TIMESを使っておけば、ハズレはないと思います。

リスティング広告で出てきた某プレスリリースの企業は、「メディアに取り上げられるネタの作り方を無料セミナーで徹底解説。」といったことで客を集めているところもあります。

「おもしろうだな。」と思って詳しく見てみると、なんとその時間45分。

しかも、わざわざ東京ミッドタウンまで足を運ばないといけない。

ページの作りが雑。

「詐欺ではないか?」と思ってしまうレベルです。

が、こういうのこそ潜入したくなる性分なんですよ。残念ながら。

45分の無料セミナーとやらに、スケジュールを見て、ぜひ潜入してみたいと思いますね(^^)

もちろん、その話はブログに晒します(晒せる範囲で)