ネットショップの引っ越し(乗り換え)方法と注意点

ショップサーブから、もっと安いサービスに切り替え(リプレイス)したいのですが、どうすれば?」という相談があったので、ECサイトの引っ越しやデータ移行についてまとめておきます。

楽天を解約して、ショップサーブやフューチャーなどで本店サイトを始める場合でも、参考になるかと思います。

移行できるもの

移行できるものは次の3つのデータです。

データは通常、CSVファイル(データを「,」コンマで区切ったデータ形式(エクセルで編集する)を中心に一括でダウンロードします。

顧客情報

楽天は顧客情報の持ち出しはできませんが、一般的なASPは顧客情報は全部持ち出すことができます。当然ですね。(楽天は意地悪だ。)

購入歴のないメルマガ登録のユーザー情報も、もちろん移行できます。

商品情報

販売ページを構成する商品番号から商品の説明文、商品写真や各種バナーなど、自社で作ったコンテンツは引っ越しすることができます。

売上情報

過去の売上データも移行することができます。

ただ、これは売上データというより、顧客情報と、そこに含まれる購入金額が購入商品をもって売上データとするしかない場合と、カラーミー・ショッププロのように売上データそのものの詳細をダウンロードできる場合があります。

ショップサーブのような、ページで閲覧できる売上レポートはデータとしては移行できません。

下記はショップサーブの売上レポートの一部、売上データから統計をしてページ上にグラフとして表示してくれる。(これはページをまるまるコピーするしかない。)

Estore

移行できないもの3つ

通販開業サービス(ASP)を切り替えるうえで、引越し先に持っていけるもの、もっていけないものが3つあります。

ASP独自のサービス

例えば、base(ベイス)にはオリジナルTシャツを、ウェブ上で作って販売できるアプリがあります。このようなASP独自のアプリなどは移行できません。

ショップサーブなら、独自のアフィリエイト機能などは、持ちだすことはできません。

ページのコード

商品ページはHTMLやCSSなどで構成されていますが、各ASP独自のコーディングになっています。

そのコーディングをそのまま、引っ越しすることはできません。(ただし、以下に説明しているサイトのページ郡をダウンロードして、一般的なサーバーで公開することはできる。)

検索ランキング【要注意】

いままで「○○○」というキーワードで検索1位だった、あるいは8位だった。

そのような場合でも、切り替え後にランクが落ちたり、逆に上ったりと、変動する可能性があります。

後にも触れますが、ECサイトの切り替えにおいて、一番神経を使うべきところが検索ランキングです。

なぜ変動するかというとURLが変わるからです。

ASPのドメイン

独自ドメイン(「自社ショップ名.com」等)を使わずに、ASPのドメインを使っている場合。

カラーミー・ショッププロなら「ショップ名.shop-pro.jp」、おちゃのこネットなら「ショップ名.ocnk.net」。

このようなASPのドメインは引っ越し先には持っていけません。

新規にドメインを取るか、引越し先のASPのドメインを使うかの2択になります。

ただ、その場合完全にURLが変わるので検索ランキングもゼロからのスタートになってしまいます。

「だから、独自ドメインは取っておけって言っただろ!」なんて、話になりそうですね。

他社ASPに自分でデータ移行作業をして引っ越し

ECサイトを他社サービスに乗り換え

もっとも定番的な切り替え方法です。

ASPから別のASP。

一番のオススメの楽な引っ越し方法です。

SEOのことを考えると、ページデザインをそのまま引っ越ししたいき気持ちはわかりますが、時間的コストを考えるとこれが最短、最安だと思います。

新しいASPを契約します。新ASPの商品データファイルの並び(列)と、引越し前のASPのデータファイルの並びを比較して、新しい方に形式をあわせてデータファイルを作り込む。

データさえできれば、後はポチっとアップロードしてやるだけで引っ越し完了です。

デザインやレイアウトなどは変わってしまいますが、ドメインが同じでコンテンツが同じなら、検索ランキングへの影響は少ないです。

他社ASPに代行サービスを使って引っ越し

「自分では手に負えない。」と言う場合、だいたいのASPには移行の代行サービスがあります。

Makeshop(メイクショップ)の場合は20万~40万くらいです。

引っ越しの内容(データ量等)によって異なります。

ショップサーブは、Eストアーが認定した制作会社があるので紹介してもらって依頼します。

料金は決まっていなくて「お見積り」形式です。

ECサイトのリプレイスは、「ただデータを引っ越しさせりゃいいんでしょ?」という単純な話ではないので代行サービス選びも慎重になりたいところです。

もっとも、ASPの代行サービスを使えば、大きな失敗はないと思いますが。

ECのことを理解していない外部のホームページ代行業者などを使ってしまうと、失敗する可能性があります。

通常レンタルサーバーに無料ソフトを使って引っ越し

「どうしてもページそのものを、まるまる引っ越しさせたい。」

ウェブサイトまるまるコピーできる無料ソフトを使えばできないことはないです。(あまりオススメしない。)

ソフトを使って契約中のネットショップのページ群をパソコンに取り込む。

新しく契約したレンタルサーバーにアップロードすることで引っ越しするという方法です。

ただ、結論から言うと、この方法は「会社案内」などの静的なページ群を引っ越しするのには向いていますが、「稼働させたいネットショップ」を引っ越しさせるには難ありです。

というのも、サイトはコピーできますが、例えば、カートへデータを渡すタグ関係もそのままコピーされるので、解約後はカートへのタグが無効になります。

ネットショップとしては稼働できない状態になってしまいます。

稼働させるためには、カート機能を装備したうえで全ページタグを変更していかないといけません。

ページ数が少ない場合は、すぐにできそうですが、1000ページ1万ページともなると、この移行方法は非現実的でしょう。

通常レンタルサーバーにCMSを用意して引っ越し

通常のレンタルサーバーを借りて、EC CUBEやワードプレス(WooCommerce)で通販サイトを構築します。

個人的には楽しいやり方ですが、一般的に見れば、マニアック過ぎて「やめておいたほうが良い」方法です。

ある程度技術力があれば可能ですが「CMSって何?」ってレベルの人は無理です。(HTMLやCSS、CGIなどが扱えない人も無理です。

引越し前のページを元にテンプレートさえ作れば、後はデータを移行するだけで稼働できるネットショップとしての引っ越しが可能になります。

サイトのデザインをまるまるそのまま引っ越しできて、ネットショプも稼働できるもっとも安価な方法と言えます。

通常レンタルサーバーに制作会社を利用して引っ越し

大手企業などがよくやるパターンですが、開業サービス(ASP)から、制作会社に依頼して、システムから何から自前のもの(フルスクラッチ)に変更してで引っ越しする方法です。

楽天を退店したワークマンなどが、このやり方で引っ越しをしました。

資金に余裕がある個人や企業向けなので、引っ越しが「コスト削減の一環」という場合は選べない方法ですね。

例えば、ページだけの引っ越しを制作会社に依頼したら、ページ数にもよりますが、30万円~はかかる覚悟が必要です。

そこに、カートや管理システム系なども1から作るとなると安くても100万~です。

アマゾン級のシステムを作ろうと思えば最低でも数千万円はかかります。