賃上げしても社員のパフォーマンスは変わらない

賃上げ。

ベースアップ。

アルバイトやパートの最低時給(賃金)の引き上げ。

雇用をしている経営者にとっては、なかなか悩ましい問題。

そんな高尚なことは・・・

インフレを上回る賃上げが実現すれば消費が増えて景気が良くなる。

なるほど!

確かにそれは一理ある。

でもねぇ~、それって経済学者やら政治家やら、あるいは、イオンのトップとか、そういうポジションの人の考える領域。

中小企業の現場で、そんな高尚な理由で賃上げなんかできないよね~。

中小企業には百害!?

アルバイトの時給も、ここ数年ぐいぐい上がって、人件費増に悩む経営者も多いですね。

ご多分に漏れず当社もそれ。

最低賃金が上がったからと言って、従業員のスキルレベルが上がるわけでもパフォーマンスが上がるわけでもない。

性格が良くなるわけでもなく頭が良くなるわけでもない。

なので、国の都合で「勝手に時給が上がるだけ」は、会社にとっては単なるコスト増。

原油高で、会社で使うトイレットペーパーなどの消耗品が値上がりするのと同じ。

パートのおばさまが「わーい。時給上がった!よぉ~し、これまで以上に仕事がんばるぞぉ~!」

そんなこと考える人材は、まずいない。

給料を上げても人材レベルは上がらない

高い給料を払えば、「社員の仕事のレベルがあがる?」と思っていた時期がありましたが、これは大間違い。

「従業員の給料をアップ」→「仕事のレベルが上がる」→「会社の業績があがる」

こういう考え方を「短絡的」と言わずして何と言おうか。

「従業員の給料をアップ」→「従業員は『あざっす』」

以上。

ごっつぁんです。

で終わるのがオチです。

クチでは「がんばります!」とは一応言うけどね。

本当に業績上げたいなら新規採用

既存の従業員の給料を上げても、パフォーマンスは上がらない。

でも、採用のときに、高めの給料で優秀な人材を採用したなら、これはうまく機能することが多いみたい。

うちでは、そこまでやってないけど。

会社の業績を上げるためには、既存の従業員に賃上げをインセンティブにして能力アップしてもらうよりも、そもそも優秀な人材を採用するほうが楽で早いというわけですね。

スキルを身につけることを条件に

過去にECのバックオフィス(受注処理や問い合わせ対応等)を担当する人を採用したことがあって、忙しくなってきたとき「できればウェブ制作もしてほしいな。」と思ったことがありました。

でも、結局、ウェブ系の人を採用したけど、当時、制作のスキルを身につけて、「ウェブの業務もやってくれたら給料10万円アップ」なんて条件つけたら、人件費は半額で済んだかも?なんて思いますね。

ただ、スキルアップしてもらうための教育プログラムを社長がつくり、社長が指導しないといけない。

めんどうくさい。

だから、安易に採用したわけだけど、今なら、既存従業員をリスキリングするってのもアリかもしれない、と思う今日このごろ。

もっとも、事務作業とウェブ作業は、かなりジャンルが違うので向き不向きがあるんで、教育したところで挫折されちゃうと全て無駄になりますが。

リスキリングとは言え、向き不向きがあるので、従業員の適性を見極める必要がありますね。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。