ネットショップを成功させるには5つの基本を知ること

ネットビジネス成功5つの基本

もはや当たり前すぎて、誰も触れないようなネットショップを成功に導くための方法について、まじめに。

「ネットショップ作りました。商品の載せました。やったーー!成功!」

ネットショップ・ビジネス、すなわちECビジネスが、その程度で成功するなら中学生でも成功します。

でも、実際は、大のオトナでも、あるいは、リアルビジネスで成功している企業でも、ECを始めて失敗するのはなぜか。

基本を知らないから・・・

それだけなんですよね。

もちろん、基本を知ったうえで「実行」できないと、どうしようもないですが・・・

今回は、まじめに、基本中の基本。

あったりまえの当たり前。

そんな5つの基本について、ECビギナー向けに書き記しておきたいと思います。

開店前リサーチの徹底

これはECに限らず、すべてのビジネスで100%共通する基本原則ですね。

業界として比較的新しいECの世界では、リサーチもせず、「とりあえず始めよう!」「(勢いだけで、)それ行けっ!」と始めて成功できたのは20年前の話です。

今は、そのパターンで始めても100%成功はないです。

下手すると1円の売上も稼げません。

リサーチは鉄則

25年前から通販業界に身を置いているので、この変化は、リアルに実感していますし、たくさん痛い目に遭いました。

じゃ、何をリサーチするか。

3つです。

1つ目は、市場で「それ」は求められているのか?
2つ目は、市場にライバルはどの程度いるのか?
3つ目は、あなたのお店を選んでもらえる強み(差別化)はあるか?

そもそも、需要はあるの?

その商品を「欲しい人」や「必要な人」いますか?

つまり、需要です。

需要もないのに商材を市場に投入しても売れるワケがありませんよね。

需要のある商品やサービスを市場に投入することをマーケットインと言います。

失敗を避けるためにはマーケットインのやり方は必須です。

逆に、需要があるかどうかもわからない商品やサービスを投入することをプロダクトアウトと言います。

大手企業では、高度なマーケティング手法を使ってプロダクトアウトで新商品を作ることも多いですが、素人がこれをやると、ほぼ100%失敗します。

ライバルは?

ライバルは誰?

日本語でいうと同業他社。

同じ商品を販売する、同じサービスを提供する企業やお店は、何店舗あるのか?

リストアップして徹底的に分析します。

あまりにも多すぎて、どう考えても「埋もれてしまう。」と判断したなら、「その商品やサービスでECに参入するのはやめる。」というのも、損害を避けるかしこい選択になります。

強みある?

ライバルが10店舗ほどある。

その中で、何を武器に勝利を狙うのか。

それが明確化されていない状況での参入はキケンです。

「価格で確実に勝てる。」でも良いですし、「サービスの充実」でも良いですし。

消費者が見て選ぶ理由になる強みを見つけるのは必須中の必須です。

差別化・強みはあるか

例えば、成功している友人の店舗の場合、ライバルが型番商品を並べるだけの販売手法を取っているのに対し、型番商品をカスタマイズできるサービスをつけています。

これがウケて、ライバルに大きく水を開けています。

ちなみに、「カスタマイズ」のアイデアは、お客さんからの問い合わせがヒントになっています。

つまり、「これって需要あるんじゃね?」という仮説のもと、スタートしたところうまく行った、というパターンです。

着地点を明確にする

いろいろな商材がありますが、大きくわけると2つです。

1つ目は、非リピート商材
2つ目は、リピート商材

非リピート商材

商材がリピート系かそうでないかによって、着地点もやり方も変わってきます。

個人的な経験としては、非リピート商品を多く扱ってきました。

洗剤のように繰り返し使う必要のないモノで、1回買えばおしまいの商品です。

例えで言えば、置物などです。

毎月置物を買う人って、よほどのマニアじゃないといないですよね。

このような非リピート商材の特徴は「新規のお客さんが大半を占める。」ということです。

だから、いかに多く売るかというところが着地点です。

その着地点から逆算した広告宣伝や販売方法を取っていきます。

リピート商材

逆に、リピート商材の場合は、末永くリピートしてもらうことが着地点です。

リピート商材のやり方

ですから、いきなり利益が出せる商品を販売する必要はない。

最初は無料サンプルやお試しセットから始めるビジネスが多くあるように、初回購入のハードルを低くして顧客を多く集め、リピーターに育てていくという手法をとります。

となると、少なくとも、初回購入用の商品(フロントエンド商品集客商品など言う。)を何にするのか。

そして、継続的に売り上げていくメインディッシュ(バックエンド商品本命商品など言う。」を何にするのか。

これらを決めないことには前に進めません。

リピートビジネスの場合、初回購入が赤字になるのはよくあることです。

後半挽回型とでも言えば良いでしょうか。

要するに「損して得とれ。」です。

でも、スタートから損するのは、誰もが怖いんですよね・・・だから、思い切ったことができないんです。

その結果、「絶対欲しい!」と思える商品を作ることができず、中途半端なフロントエンド商品を作ってショボいスタートを切ることになります。

金をかけない

無料当たり前

これも起業するときの鉄板鉄則ですね。

20年前は「ネット通販はタダ同然で始められるのがメリット」と言われていました。

通販システムに金をかけない

しかし、レンタルネットショップが当たり前になって、ほとんどの人が、それに頼るようになりました。

そして、多くのユーザーを抱えたレンタル・ネットショップ提供企業は、利益を増やすために、機能を追加したりサービスを厚くするなどの手段で値上げをしてきました。

その結果、ネットショップを運営するコストとして月に3万円や5万円もかかるような状況になったワケです。

1円も売上が取れないのにコストは3万円。

ふつうに考えてありえない状況です。

多くの人が、「これが当たり前」と思ってきたのですが、2018年にカナダ発の通販システム提供企業、アマゾンキラーとも言われる黒船「Shopify(ショッピファイ)」が上陸しました。

すでに、ネット通販を始めるときのスタンダードになりつつあります。

実に、ヤバイサービスで、一言で言えば、月額3000円程度でオールインワンということです。

国内で15000円や30000円、5万円、そんな料金で通販サービスを提供している企業を全滅させるほどのコストパフォーマンスなんです。

私も1店舗ショッピファイで通販サイトを構築しましたが、「国内のガラパゴス企業、危機感持たないとヤバイんじゃね?」と思うほどです。

繰り返しますが、例え、年商30億の中小企業がネット通販に参入しようとも、通販システムは月額3000円程度のサービスで十分なのです。

こんなことを書くと、国内の通販サービス提供企業(ASPと言う)から嫌がらせを受けるかも知れませんが、あえて、「業界の闇」に触れておきます。

広告に金をかけない

広告を使う場合、費用対効果は絶対です。

広告費を1000円使って100円の商品を売るバカはどこにもいません。

「かけた費用に対して、ちゃんとリターンがあったかどうか?」

それが広告。

そこを、しっかり精査していかないと、無駄金を垂れ流すことになります。

飲食店の集客は無料が当たり前

ちょっと業界は違いますが、飲食業界。

2018くらいまでは、有料の「食べ○グ」や「ぐ○なび」にお店情報を登録することで集客ができていました。

でも、2020年、もはや、そういったところにお金をかけて登録する意味は、完全になくなったんですね。

なぜなら、今の飲食店の集客は、Googleビジネスやインスタ、フェイスブック、ツイッター、ブログなど無料サービスで、十分すぎるほど集客できるようになったからです。

ネット通販の集客も無料でできる

ネット通販でも、ブログ(コンテンツマーケティング)は、無料集客の定番となっています。

このように、無料で集客できる手段がたくさんあることを知って、「まずは、そこから攻めていく。」というのが鉄則になっています。

あと、あまり言いたくないんですが、無料で強力に集客できる手段があります。

まだまだ裏ワザですが、あえて言っちゃいます(^^)

それは、アマゾン出版。

つまり、電子書籍の出版です。

アマゾンのSEO対策は、ありえないほど強力なのはご存知かと思います。

検索結果上位ににアマゾンに出品されている商品が頻出するのは、日々目にしていますよね。

そこで、自社の商材について電子書籍を出版することで、多くのトラフィックを獲得することができるわけです。

このような情報は「有料」で売られていることもありますが、ECをやっていれば常識です。

ビジネスは科学

コーラにメントス(お菓子)を入れると液体が吹き出すことを知っている人も多いと思います。

これは誰がやっても例外なく、100%吹き出します。

9分~が見どころ!

再現性という言葉がありますが、これは、「誰がやっても同じ結果が得られる」という意味です。

実は、ビジネスもある程度、再現性があるんです。

ある意味、科学的なんですね。

例えば、「このタイプの広告を出すと多くの反応が得られる。」といったものがあります。

そういった広告手法を知っていれば、多く集客したいときに、「それ」を使えば誰でも確実に効果を得られるわけです。

つまり、再現性がある。

ビジネスにおいて、このように再現性がある手法はたくさんあります。

そういったテクニックを、「いかに多く入手するか。」がカギとなってきます。

クリック誘発の劇薬例

ひとつ劇薬的具な体例を出しておきましょう。

集客の劇薬
劇薬・・・

心理学で認知的不協和【にんちてきふきょうわ】という現象が実証されています。

簡単に言うと、人が、あるキャッチコピーを見たときに「えっ!?どういうこと!?(心理的に混乱を起こさせる)」を思わせることです。

例えば、「肺がんが怖ければタバコを吸え」。

「えっ!?(?。?)」って思いますよね。

常識だと思いこんできたことを否定されるような文章を見ると、人は心理的に混乱して、その問題を解決しようとします。

その結果広告をクリックするわけです。

ちなみに、余談ですが、肺がんとタバコは無関係というのはすでに常識になっていますね。でも、多くの人がいまだに間違った固定観念に囚われていますね。(^^)

コロナ渦のマスクとか三密とかも、完全にデマなのに、本気で信じている人がいるのには、ほんと目が点になりました。

地味に「こなせる」貪欲さ

じゃっかん精神論的になるんですが、ネット通販を成功に導く法則は読めば簡単ですが、実際にやるとなると、実に骨が折れます。

コツコツ貪欲に取り組まないと結果が得られないんですね(><)。

言ってはいけないけど「面倒くさい・・・」

しょっちゅうイヤになります。

ECビジネスは、体力こそ使いませんが、細かいことを数多くひたすらこなしていかないといけないんです・・・

それなりに「時間」がかかります。

販売ページ作りの苦労

例えば、1つの商品を販売するために1ページを作ります。

この1ページを作るのに、5時間8時間は当たり前で、モノによっては1週間がかりで作り上げることも多々あります。

そして「作っておしまい」かというとそうではない。

訪問者の滞在率や直帰率などデータを見ながら、「こうすればもっと滞在時間が伸びるかも?」とか、「このページに誘導すれば、2ページ分見てもらう。」など、試行錯誤が続きます。

すべてパソコン上での仕事です。

地味です。

積み重ね。努力。

座りっぱなしです。

どんどん体力が低下していますw。

ネットビジネスは、そういうこと」と言ってしまえば、それまですが、ほんとコツコツ取り組まないと結果が得られないんです。

もちろん、例外はありますよ(^^)。

例えば、商材探しの定番「東京インターナショナル・ギフトショー」で、おもしろい商材を見つけて仕入れる。

他に販売しているところはない。

そういった商材を投入したとたん、ボカンと売れてしまうこともあります。

だから、山あり谷ありじゃないですが、しんどい思いをしてやっと売上げられることもあれば、あっけなく、簡単に儲かることもあります。

いかに、「ネット通販にコミットするか。」

ん~、どうしても精神論的になるんですが、「それ」に集中している人は間違いなく成功しますね。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。