ネット上の無料サービスを利用する場合の2つの鉄則

鉄則

規約ひとつのアイデアとして解釈してください。また、情報の信憑性に関しては各々の責任にて解釈してください。

今を遡ること2ヶ月前!大容量ファイルのやり取りでお世話になっている無料サービス「宅ふぁいる便」から、「不正アクセスにより顧客情報の漏洩があった。」旨のメールが届きました。流出の数はなんと!解約ユーザー含め480万件。確実に自分、および、会社の情報は流出してしまいました。

一般庶民として、まず思うのは「何やってんだよ。勘弁してくれよ~。」という感情でしょう。確かに感情的にはその通りですが、無料サービスを提供している側としては、そもそも規約に「何らかのトラブルで顧客情報が漏れたとしてもあたしゃ責任とらないんでヨロシク」風の一文があるはずです。

でなきゃ、メールで「サーバーに変なプログラム仕込まれていて、顧客情報全部漏れちゃった(゚∀゚;)。ごめんね~(^人^)。同じIDやパスワード使ってる他のサービスがある場合は、それらを使って侵入される恐れあるから変えといてね~」で済まされていませんからね。メール1通「ごめんね~」で済むってことは、顧客情報流出に対して法的に責任を取る義務は免れている、ってことでしょう。

宅ふぁいる便の規約は見てないですが、我々通販業者の利用するASPであるショップサーブの規約を細かく見ていくと、第8条の1)『契約者は、アカウントおよびパスワードなどの貸与物について責任を持って管理するものとし、第三者の不正使用等に起因するすべての損害について責任を負い、提供者(株式会社Eストアー)は一切の責任を負わないものします。』

つまり、「アカウントやID、パスワードは自己管理な!第三者が、あなたのIDやパスワードを入手して、あなたのネットショップがぐちゃぐちゃになっても、こちらは責任ないんで。」ということを言っています。

ただ、「同社自身のサーバー管理上の不備で顧客情報が流出してしまった場合」の責任の所在についての規約は、あるのかも知れませんが見つけられませんでした。(見つけた人教えてくれ。)

さてさて、本題です。

ネット上の無料サービスを使う場合は、(1)偽名(2)架空個人情報(住所、メール、電話等)は鉄則です。バカ正直に個人情報や会社情報を提供するのは文字通り馬鹿です。今回のように顧客情報が流出しても一切損害を受けないよう対策しておくのが、ネット上における自己防衛の基本です。

なお、「偽名」というと聞こえは悪いですが、芸能人の芸名、ネット上のペンネーム、ハンドルネームなど、本名とは別の名前が使われるのは一般的ですし偽名と同質です。「偽名」すぐさま「違法」は成り立ちませんのでご安心ください。

無料のサービスに正直に登録してしまえば、その情報は確実に、そのサービスとは別の何か(メルマガ等)に利用されます。その点についても規約にあらかじめ盛り込まれていることがほどんどです。

大昔ですが、何かのアンケートに応募したことがあって「年収」を聞く項目がありました。「年収10億」とか、そんな感じで解答しました。何日か何ヶ月かわかりませんが、その後。自宅のNTT固定回線に電話がかかってきました。資産運用会社です。

テレアポのお兄さんは、ご丁寧に架空の個人情報を見ながら「保下田 保毛男(ホゲタ・ホゲオ)様のご自宅でよろしいでしょうか?お世話になります。わたくし、東京は千田代区の資産運用会社「フェーイーク」の木ノ上と申します。この度、保下田さま資産運用に関してご提案がございますが、お時間少々よろしいでしょうか?」てな感じの電話がかかってきました。

その時に気づいたわけですね。無料サービスや懸賞アンケート類との付き合い方は、「偽名(ペンネーム)、架空個人情報をが基本!」と。電話番号も正直に入力してしまうと、ある日突然かかってきますから。突然かかってくる意味のない電話ほど迷惑なことはありませんよね・・・

まとめます。

無料サービスを使う場合の個人情報の保護対策は、

1.偽名
2.架空住所に電話
3.捨てメアド

を用意しておけば、トラブルフリーです。

間違っても、フリーサービス利用時に、ネットバンキングと同じメアドやID、パスワードは設定しないようにしましょう。ちなみに、有料サービスに関してはこの限りではございません。


ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。