広告の営業電話はオワコンではない。時代遅れでもない!

小さな会社をやっている友人からのご相談。

ま、ご相談と言うより、「こんな電話かかってきたけど、どうなの?(会社URL添付で)」という程度。

相手は広告代理店。

会社のホームページを見て「ネットに広告を出さないか?」という、ごく一般的な迷惑営業電話の一種ですね。

儲けたいなら営業電話はアリ!

今回のケースに見るように、今の広告と言えばウェブ広告がメインです。

「電気屋さんに対してネット広告出さないか?」とか、ひどい場合は、田舎の商店街の八百屋さんに「ネットに広告出しませんか?」とかね。

営業電話のコツは数打つ。

これに尽きる。

話術がどうの、セールストークがどうの。

いやいや、数打たないとダメ。

数打って、「広告に関して無知な層を釣る」のが営業電話の醍醐味でしょう。

まさに、釣りと同じ。

丸一日釣り糸を垂れてもボウズのことがあるように、その餌を食う魚がかかるまで、ひたすら電話するのが王道と言えます。

広告のことをよくわかっていない人たちに、たいして効果のない、あるいは全く効果の広告を、さも効果があるかのように言葉巧みにクロージング(契約)へ持っていくのが主な仕事です。

そうやって無知な人からお金を巻き上げることに対し良心の呵責がない人には、適任の仕事と言えるでしょう。

算数ができる人は無意味な広告に手を出さない

例えば、街の畳屋さんに広告代理店から「ウェブ広告を出さないか?」と営業電話がかかってきます。

月額3万円。

ここで算数ができる人は、毎月3万円をかけて5万円の利益が追加で得られるなら、「その広告はあり」と判断します。

5-3=2万円の黒字ですから。

ウェブ広告の場合は、この算数がしやすいのが特徴です。

逆に、新聞広告やテレビ広告などは、その効果が「いくらになった」という計算は非常にしにくい。

もちろん、テレビCMなどは、悪徳企業がやっていることを隠すために、視聴者に好印象を刷り込むためのイメージ広告を出していることが多いので、同じ広告と言っても同じテーブルでのお話にはならないです。

もし、広告の営業がきたら、その算数でプラスになるかマイナスになるか聞いてみると良いでしょう。

あるいは、プラスになることを約束できるかどうか。

まぁ、そんな約束をする広告代理店は皆無でしょう。

効果があろうがなかろうが、広告枠を売るのが仕事ですから。

広告主の売上が上がろうが下がろうが知ったこっちゃねぇです。

これがホンネ。

騙しやすい人を騙すのは楽しいかもよ?

また別の知人50代、内田さん(仮名)の話。

その人も商売をしていますがネットやデジタルとは正反対の超アナログな仕事です。

スマホやパソコンがかろうじて使えるレベル。

そんな彼に営業の電話が。

営業マン:お世話になります。

お忙しいところ申し訳ありません。

ワタクシ、Ad Malice(アド・マリス)品川の山根と申します。

今回、御社のホームページをみて、集客に効果的な広告のご提案ができると思いお電話差し上げました。

今、お時間よろしいでしょうか?

~トーク&トーク~

今回、特別に通常10万円の広告枠を3万円で提供させていただきますがいかがでしょうか?

内田:「え!?まじっすか!?そんなに割引してくれるんですか!?!?

この反応。

ボケでもウソでも、ないんです。

彼は、本気で「安っ!」って思ったんです。

そして契約しかけた・・・

アナログ系の人の中には、そうやって心理学で言うアンカー効果の理想的な反応をする人も、まだまだ、ゴロゴロしているんですね。

心理学を学んでそういう人を騙すのも、もしかすると、ちょっと楽しいかもしれませんね。

テレアポ営業はきつい

テレアポは、「精神が超鈍感」あるいは、「良心がない。」という人にはきつくもなんともないでしょう。

でも、詐欺のような商品の契約を取るためにテレアポをするとか、ひたすら電話をするとか、そういうことに少しでも苦痛や良心の呵責があるのであれば、それはそれはきつい仕事になるでしょう。

ちょっと話はそれますが、最近は、周りに若い子ばかりになって(自分が年をとったということだが)しまいました。

彼ら彼女らは、安月給だけど好きな仕事をしているから、いきいきとしているんですよね。

ふだん「いきいきしてるなぁ~」なんて思ったことがなかったんですが、あるよく晴れた日の朝、街の中でよくわからない行列を見ました。

有名店があるわけでもなく、何かを待っている様子です。

女性が多かった印象ですが、全員全員表情で、「何を待っているんだろう・・・」としばらく見ていたら、そこへバスが。

表情が暗いというより、人間のオーラが暗いという印象です。

こんな感じですね↓

そそ、そこへマイクロバスが来たんです。

「なんだ?」と思ってよく見ると「***zon FC」と書いてあるの気づきました。

FCとはフルフィルメント・センターの略ですね。

あの大手通販の物流倉庫です。

要するにAの物流倉庫に通勤するためのシャトルバスだったわけです。

FCでの時給を調べてみたら1200円~と、なかなかの高時給。(というか、「Ama***ならもっと出せんじゃね?」とは思いましたが。)

話はそれましたが、仕事について「給与」を取るのか、あるいは「楽しさ」や「好き」を取るのか、人それぞれ選択基準が違うと思います。

テレアポに限らず、仕事がきついかどうかではなく、好きか嫌いかで選択すると良いのでは?と思います。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。