プライミング効果

プライミング効果

心理学に、プライミング効果ってのがあるんですよね。

一郎:「カバ」って10回言ってみて。
次郎:カバ、カバ、カバ・・・・
一郎:カバが逆立ちしたら?
次郎:バカ。

一郎:ざーんねん。カバは逆立ちしてもカバだもーん。
次郎:いや、どう考えても、逆立ちするカバはバカやろ。

とまぁ、こんな感じで10回クイズに見るように、回答が「前振り」につられてしまうのをプライミング効果っていうわけですが、理屈はわかりますよね。

でも、これを販売現場に応用できるかな?といろいろ事例を探していたんですが、なかなかないんです。唯一使えそうだなと思ったのが、これ。

Psychology Todayによると、「背景が緑色(=米ドル紙幣の色)で1セント硬貨の絵が描かれたサイト、つまり「お金」というプライムを与えられた参加者は、「安全」というプライムを与えられた参加者に比べ、価格情報を見る時間が長いという結果になりました。

同様に、「心地良さ」というプライムを与えられた参加者は、「お金」というプライムを与えられた参加者に比べ、心地良さに関する情報を見る時間が長いという結果が出ています。」

出典:https://blog.hubspot.jp/marketing-psychology-10-revealing-principles-of-humanbehavior

なんとなく応用できそうですよね。例えば、ウェブサイトの背景を大量の福沢諭吉にすると、ユーザーはお金に関する情報に集中しやすい傾向がある、という感じでしょう。

ん~、ただ、どうでしょう・・・自分のネットショップに応用する場合、何を背景にしたら良いのでしょうか。前振り(プライム)は何が良いのかが、まったく想像つかないんですよね。

あえて言うなら、ベネフィットを視覚化したような背景がイメージ画像を表示させるのが良いかもしれません。ベネフィットとは、その商品を買って得られる本当のメリットのことです。

例えば、女性用の化粧品なんかの販売サイトを見ると、きれいなモデルさんを使って、「ツルン」とか「ぷりっ」とか、「すべすべ」といった擬態語を使って、結果を連想させています。

現実的には、「もはや、あなたの肌は、ここまで回復するには手遅れです。」そんな人でも夢見ちゃいますもんね。販売サイトを、ぱっと見た時に、そういったイメージの前振りをしておくことで、普通の商品も、価値が上がりそうです。

次回は文脈効果について考えてみようと思います。



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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。