パソコンはなくなったりして

パソコンが不調で困っております。それも、Wi-Fiが繋がらないという致命的な不具合です。ネットワークに繋がらないと仕事にならないですからね。

さて、最近よく聞くのは企業のパソコンの使い方の変化です。大企業にせよ、中小企業にせよ、必要な台数パソコンが導入されていますが、パソコンではなく、シンクライアント(Thin CLient)というものの導入が進んでいるようです。

シンクライアントといっても、見た目はパソコンです。ただ、中身がない、つまり、Thin(厚みのない、薄っぺらい)なんですね。中身とは主に、ハードディスクです。場合によっては、CPUとか、プログラムを実行するような機能のないものもあります。CD/DVDドライブやUSBもなし。

例えば、電車の移動中に、「報告書をまとめなきゃ。」とパソコンの電源をいれて、エクセルやワードのファイルをダブルクリックします。そして編集が終われば保存。操作については、パソコンと全く同じですが、そういったファイルが保存されているのは、営業マンのパソコンではなく、企業のサーバーということです。

要するに、パソコンの心臓部は外部のサーバーというところに置いていて、それを外から操作するだけの端末のことをシンクライアンといいます。そうするこで、顧客情報の漏洩リスクを軽減できたり、パソコンの故障で業務に支障をきたすようなこともなくなってきます。

日本では、「最近」ですが、アメリカでは10年近く前から、こういったシステムが使われているようです。もっぱら企業利用がほとんどで、個人向け、家庭向けのシンクライアントやサービスは出ていないようです。今後は、個人向けサービスも普及するかもしれません。

こんな感じでしょうか。見た目パソコン風のシンクライアント(あるいはタブレット)が9,800円程度で販売されるようになって、サーバーをと契約して月額費用でパソコン環境を手に入れる感じです。

ケータイの商法的も考えられますね。シンクライアント本体は0円。月額1980円で故障によるデータ消失や、情報の漏洩、いちいちCDやUSBを購入してのインストール作業、アップデート作業、すべて開放されます。みたいな。CDドライブなんていらないけど、ないと困るこの時代は、まだまだ過渡期と言えそうですね。

※デスクトップ仮想化(VDI)
以前に「デスクトップ仮想化」という言葉を見たときに、そもそもデジタルやネットが仮想なのに、さらに仮想ってどういうこと?と思っていましたが、ようやく意味が分かりました。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。