送料に利益を乗せるのは違法か?

違法合法

例えば、佐川急便との契約運賃が、東京大阪間で800円だった場合。

これに利益を乗せて1,080円などと表記して商品代に加算して代金をいただく行為。

これが違法かどうかという話。

別に違法でもなんでもない

結論から言うと、違法ではない。

ただ、お客様には「送料の実費分を頂きます。」とうたいながら、実際の運賃より高く取っているような場合は、違法と行かないまでも、お客様にウソを言っていることになります。

海外の場合、運賃(Shipping cost)以外に梱包料(Packig cost)を取るのが一般的なので、契約運賃に「利益」を上乗せするというより、「梱包作業費」や「ダンボールやガムテームなどの材料費」として、追加の料金を上乗せしておけばよいわけです。

解釈の問題ですね。

もちろん、その送料の内訳を公開する必要もなく、契約運賃の内容を公開する必要もないので、「送料○○円」とだけ表記すれば済む話です。

日本の場合は、送料以外に手数料がかかると割高感を感じてしまうので、「送料には梱包費300円が含まれています。」などとバカ正直に書くのは避けるのが無難でしょう。

また、自社で梱包や出荷をしていない場合は、発送代行やメーカーなどとの「通信費」や「事務手数料」といった解釈で、余分に料金を上乗せしても、なんら問題ないと思います。

やりすぎ注意

実際、ヤフオクなどでは、安く出品して「送料で利益を出している」と思われる業者がたくさんあります。「10円で落札できた!」と思っても、小さいものでも送料2000円(どう計算しても700円程度でも!)だったりします。

落札者に「安く買えた」と思わせるテクニックのひとつですね。

それを「違法だ」だの「許せない!」だの、騒ぐ人は、ネットでの買い物には向いていないです。

「10円で落札できた」ことや、送料を含めても他よりちょっとでも安く買えることに楽しみを感じる人には向いてそうです。

また、楽天のシステムもトンチンカンですね。

商品A:2000円(送料込み)
商品B:1000円(送料1200円)

このような2つの商品があった場合、安さで検索すると商品Bが上に来ちゃったりしてますから。

このようなわかりにくさを解決するために3980円以上で送料無料を強制する方針が打ち出されました。

いみわかんないですね・・・

プログラムで計算して、本当に安いものからリストできると思いますが?

バランスが大事

ネット通販事業者にとって送料は、なかなか難しい問題ですね。

送料無料は、あくまで「お店側が送料を負担している」という意味。

最近の消費者は、その点もよく理解しているので、何がなんでも無料」といった風潮はなくなってきている感じはします。

なので「荷物が無料で送れる」なんて思っているバカは減少傾向でしょう。

ショップ運営者として一言言うなら、「送料はお店が自由に決めよう。」です。

また、単価の低いモノを販売していて、送料が割高に思える場合は商品を値上げするのもひとつの方法です。

さらに、小物から大型商品まで販売するクライアントさんの場合、大型商品は運送会社を使い、小物はレターパックなど、発送方法を使い分けています。

多少手間はかかりますが、顧客満足のひとつですね。

なお、「法律的に違法か合法か」について、弁護士や司法書士を目指して勉強をされてる方は、もっと厳密な回答を探したほうが良いと思います。あくまで、ネット販売運営上の、個人的な考えですので。

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ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。