離脱少なく、しっかり売り上げの取れる優秀なカートを

優秀なカート

優秀なカート老いも若きもスマホになってしまいました。下は幼児から上は90歳まで。Googleアナリティクスでは、ほんの5年前まで、わりとパソコンユーザーの割合もあったのですが、今では絶滅危惧種。

そんなわけで、我々ネットショッピング運営者の様々な施策や対策はスマホ中心です。「モバイルファースト」と言いますね。レイアウトから、商品の見せ方や文字の大きさやバランスなど。

運営者は必至で対策をしているのですが、各ASPのショッピングカートについては、まだまだパソコン寄りの設計のまま放置されていることが多いんですよね。さらに、今のショッピングユーザーのスピード感に対応できていないケースも多いです。専門用語で言えば、EFOがなってない!

例えば、「カートに入れました。」から、注文完了までのページ変遷がやたらある。最悪なのは、「1.カート入れました。」「2.届け先情報」「3.支払い方法」「4.配送方法」「5.お届け日」「6.確認」「7.完了」など、「どんだけクリックさすねん!」というやつです。

パソコンユーザーの多かったころは、このようなパターンはごく普通でした。むしろ、「丁寧にひとつひとつ進めていくべき」といった思い込みもありました。でも、今は、スマホユーザーが大半で、しかも、ショッピングの手続きに使う時間は、どんどん短縮されています。

だから、今時、カートに入れてから注文完了までの時間は、アマゾンの「1-Clickで今すぐ買う」に見るように、「1クリックで注文完了する」のが理想なのは明らかなんですよね。

パソコン中心だったころは、「”スクロール”がユーザーにとって面倒な作業」とされていたので、「できるだけスクロールさせずに」というセオリー?がありました。でも、スマホならいくら縦長ページでも、フリックだかスワイプだかで、一瞬でページ最下部まで到達可能です。

以上のことを踏まえると、スマホサイトにおけるショッピングカートの理想は3ステップです。「1.カート内容+住所、支払い方法等入力」「2.確認」「3.完了」。

これで十分じゃないですか?

そして、どこのカートのステップにも当たり前のようにでてくる「確認画面」。

これ必要ですか?実際に、確認しているユーザーの割合って知っていますか?

知りませんが・・・、多くても10%もいかないでしょう。そもそも、注文内容の確認は、注文完了後の自動送信メールで確認できますから、二度手間です。

余談ですが、自動送信の確認メールを受け取ったお客さんが、返信で律儀に「確認しました!」と返してくる客さんが、1000人中1人くらいいます。

だから、確認画面はカットして2ステップにしてしまうか、それが嫌なら、確認画面を出して、お客さんは確認などしていないのがわかっているから、アップセルやクロスセルに使うなどしたほうがよっぽど良いですね。

と、理想は高く持つも、現実は・・・

ショップサーブも、まだまだ購入ステップが多すぎです。そのことが、どれだけ離脱を誘発しているか、まさか把握してないはずない、と思いますが、できるだけ早い改善を期待したいところです。

「素面でない人が本人も気づかない間に注文を完了してしまうくらい。」

このカートを目指してください。


ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。