副業で、無料ネットショップのbase(ベイス)を借りてオリジナルTシャツを販売するサイトや、トップセラーなどの仕入れサイトを利用した無在庫の販売サイトなどが増えています。
EC歴20年以上のオッサンは初期から在庫型と無在庫のECサイトを運営しています。
つい先日から、base(ベイス)を使った無在庫のオリジナルTシャツの販売サイトを立ちあげました。
そこで、「改めて在庫を持つってメリットあるなぁ。」って感じたのでシェアしておきます。
在庫を持つメリットは5つ。
原価が超絶に安くなる
仕入原価を安くできる。
一番の理由はこれです。
無在庫のドロップシッピングは、オリジナルTシャツ販売だと、印刷や発送は業者任せです。
その分手数料が取られるので、Tシャツの原価は安くて1枚2,000円前後です。(Up-T利用)
でも、シルクプリント業者などを利用して、在庫を持てば1枚あたり800円くらいまで原価を圧縮できます。
売価を約3,000円に設定した場合、利益は2倍以上になります。
オンデマンド:3,000円-2,000円(原価)=利益1,000円
在庫もつよ式:3,000円-800円(原価)=利益2,200円
(※1アイテム20枚以上など)
もちろん、売れ残りというリスクは発生しますが、最悪、原価で売りさばいたり、おまけにしたり、なんとか無駄は減らせます。
また、梱包や発送、在庫管理の手間も発生しますが、それほど時間を取られるわけでもありません。
人気記事:baseのTシャツ原価が高すぎ!裏ワザで利益率アップ
発送がスピーディー
自社在庫を持つメリットの2つ目は、「即日発送ができる。」という点。
オンデマンドのドロップシッピングサービスは、早くて5日後の発送です。
注文を受けてから印刷を始めるわけですから、それくらいかかるもの仕方ないです。
ユーザー側が「待てる覚悟」がある場合には良いですが、アマゾンなど翌日に届くのが当たり前になっているEC事情ですから、1週間も2週間もかかっていては顧客満足度はダダ下がりです。
在庫するスタイルの通販では、受注後すぐにお届けできるし顧客満足度もあがり、リピートに繋がりやすいわけです
同梱物のコントロールができる
オリジナルTシャツを印刷・発送してくれる業者は、こちらのお店の伝票やチラシなどを入れることはできません。
Club-Tを使えば、Club-Tがブランド認知のためClub-Tのチラシをいれます。
お客さんにしてみれば、「Tシャツ専門のAショップ」で買ったにもかかわらず、届いた商品はオールClub-Tです。
これは顧客の流出につながるので、ECサイト運営者としてはできるだけ避けたいところです。
でも、自社から発送する場合は、Tシャツプリントメーカーの名前は一切入れることなく自社のブランドとしてお届けできます。
これまでたくさんのECサイトを見てきましたが、繁盛しているところは、チラシやクーポンなど、同梱物にかなり力をいれています。
できるだけ自社サービスを継続的に使ってもらえるよう工夫するのが鉄則です。
リピーターを作るためには、「ユーザーの関心を他に向けさせない。」というのも鉄則ですからね。
信頼性がアップする
ネット通販において、最近は少なくなりつつありますが「本当にお店あるの?」と不安がる消費者もいます。
そんなときに、「当店オフィスで直接お求めいただけます。」と、実在するお店をアピールすることで、信頼感アピールすることができます。
Tシャツ販売は、まだ歴が浅いので直接来る人はいませんが、20年前から在庫している商品などは、電車に乗ってわざわざ買いに来る人もいるくらいです。
「本当に実在するお店?」と不安に思うのは年齢に関係なく一定数います。
このキャッシュレスの時代に、現金派の20代女子もいるくらいですから、若者すべてがデジタル派というわけではないんですね。
質問に即答できる
在庫を持つメリットは、何か商品に関して問い合わせがあった場合、即答することができます。
例えば、「このTシャツのデザインは正方形ですが一辺の長さを教えてください。」なんて、細かい問い合わせをしてくる人もいるわけです。
オンデマンドのTシャツプリントでは、pixelが使われるので「何センチ?」と聞かれても即答は難しいです。
でも、在庫していれば、そのばでサイズを測ってお返事することができます。
Tシャツでは、そんな質問が来ることは考えられないですが、雑貨や家具など、写真だけではわからない、気になるところは色々出てきます。
「素材感はどんな感じでしょうか?」
「安っぽさはないですか?」
「内側のサイズを教えてください。」
など、在庫を持っていないと、なかなか答えづらい問い合わせは意外に多かったです。
「在庫を持っていてよかった。」と思う瞬間です。
在庫を持たないのは損!?
以上、在庫を持つメリットについて5つほどあげてみました。
あえてデメリットはあげてませんが、在庫を持つと「売れ残りの問題」「スペースの問題」「税金の問題」「資金繰りの問題」など、各種「課題」は、かかえることになります。
参考:仕入れは経費ではないよ
「これら4つの課題をいかにクリアしていくか?」というのが、経営者の仕事です。
それを苦しいと思う場合は在庫は持たないほうが良いですが、課題をクリアすることに楽しみを見いだせる人は、ぜひ在庫を持ちましょう。
当社の場合、売れ残りは原価や40%OFFなどでセールを開催したり、プレゼント用に使ったり。
税金や資金繰りなども、いろいろ考えながら調整しています。
そういった在庫に関する調整をしながら、利益を最大限にしようと、あれこれ考えるのがとても楽しいです。