バレンタイン商戦のブレイクスルーに学ぶ

チョコとオズボーン

いよいよ今月の一大イベントのバレンタインデーです。バレンタインと言えば、昔は「女性が好きな男性にチョコをプレゼントすることで告白する」という意味合いが強かった印象です。

つまり、本命マーケットのほうがが大きかったように感じます(子供の頃の印象)。でも、現在では、本命10%に対して義理90%というような市場の割合ではないでしょうか(勝手なイメージ)。

義理チョコと言えば、2014年にニュースにもなった「ブラックサンダー(有楽製菓)」ですね。1個30円程度の駄菓子ジャンルゆえ、これまでバレンタイン商戦に参戦できなかったのがお悩みだったそうです。

それが、逆転の発想で、名キャッチコピー「ひと目で義理と分かるチョコ」とともに売り出したところ、東京駅の地下街にオープンした義理チョコ専門店では、期間中に限定品が3万5千個もバカ売れしてしまったそうです。

業界がレッドオーシャン(競争が激しい状態)になっている中、切り口を変えるだけでブルーオーシャン(競争相手がほとんどいない状態)を作ってしまった事例としては非常に参考になりますね。

一体だれが、この「義理チョコ」専門の切り口を思いついたんでしょう?オズボーンのチェックリストで言うなら「逆にしてみてはどうか?」に該当しそうです。

業界のベクトルが軒並み本命に向いている中、「あえて逆」を向いてしまうというのは、チェックリストを眺めていたら普通に思い浮かびそうですが、そうはいかないところがおもしろいですね。

さて、「へぇ~」と関心している場合ではないのがネットショップ運営者です。この有楽製菓のブレイクスルーを参考事例にして自店もブレイクスルーしたいところです。

当店でも、安価な商品に押されて、ここ10年売り上げが落ちてきているジャンルがあるんです。消費者のブランド志向が弱まっているのが主要な要因と思われますが何とかしたいと思っています。

オズボーンのチェックリストの「他に使い道はないか?」や「他からアイデアが借りられないか?」「組み合わせてみてたらどうか?」あたりを中心に模索中でしたが、手始めに他からアイデアをパクった戦略を進行中です。

そのアイデアというのが、スーツ販売で有名なチェーン店Aの販売テクニック「2着目半額」というやつです。例えば5万円のスーツを買って、もう一着同じ価格のスーツを買うと25,000円です。これかなりインパクトがあって、すごいお得感ありません?

当店の使っている通販システムのショップサーブも、以前は「2店舗目は半額」的なキャンペーンをやっていて、喜んで借りたのですが、今はやっていないんですよね。需要にマッチしないと判断したのだとは思いますが、潜在需要はそれなりにあると思いますけど、どうでしょう?他社もやってませんし、復活させてみてはどうか?




参考
http://toyokeizai.net/articles/-/29817?page=2

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。