トップセラーとShopifyでドロップシッピングサイトを運営の人

Shopifyとトップセラーコンサル事例

最近はめっきり減りましたが、時々メールでEC関係の相談を受けます。

言っちゃ悪いですが、 99%の人がそもそもワケのわかってない人。

つまり、業界の知識もなければ常識もないような人。

ただ、自分は性格は悪いですが親切なので一応返事は書きます。

でも、それっきり。

そん中、お問い合わせを頂いた方がいました。

トップセラーShopifyでドロップシッピングの通販サイトを作ったうえで「売れないがどうしたらよいか?」といった内容。

1回目のダメ出し返事

2020年の9月13日にオープンしたShopifyで作ったECサイトを拝見させていただきました。

ショップのネーミングが一発で覚えられるくらい優れていたのが印象でした。

ショップ名「○○○○屋」

相談内容は「検索エンジンにかからない。」ということ。

9月13日に開店して9月27日に「検索エンジンにかからない。」と相談されても「それ、普通です。」と言わないといけないので、わりと丁寧に返事を書きました。

1週間や2週間で検索エンジンで良いポジションを取れることはまずありません。(オリジナルキーワードは除く)

検索エンジンって、スルメというか、最初は固くて味がないんです。

でも、じっくり噛んでいくと、じわりじわりと味が出てくるような感じです。

なので、検索エンジンは、グミのように食べた瞬間から味わえるような仕組みではないことを理解するのは大事ですね。

でも、このお店さんショップ名はネット上、唯一無二の存在なので、ショップ名で検索すれば普通に堂々の1位に出てきます。

ネーミングの成功例と言えます。

ショップ名は思い出しやすいので、後は、いかに「あのサイトまた見てみたい。」と思えるようなコンテンツを用意すると良いのでは?って思います。

例えば、「店長日記がバカバカしいギャクばかり。」とかね。

「商品より、この店長気になるぅ~」なんて思ってもらえれば、商品以外のコンテンツで集客できるようになるかも知れません。

楽天ショップだったと思いますが、商品の見せ方が超お笑い風のお店がありました。

例えば、便座カバーを販売するのに、「店長がケツ出して便器に座っている写真とかを載せてる。」とかです。

これめっちゃオモロイって思いましたね。

ま、その後そのお店を見ることはないですが・・・

2回目はこちらから聞いてみた

そのお店さんを、ふと思い出して気になったので、2021年の9月に「あの人、その後どうしてるのかな?」とECサイトを覗いてみました。

すると商品数1000点以上を掲載していて立派なECサイトになっていました。

びっくり!

だいたい、こういう場合(ひさびさに相談者のサイトを覗く)、「あ~あ、やっぱり。言ったことできてねーじゃん。」とがっかりすることが多いんですよね。

でも、期待を裏切ってくれたので、ちょっと嬉しくなりましたね。(^_^)

メールの文面からはEC業界はあまり詳しくはないのに、Shopifyを使いこなせたうえ1000点以上もの商品を掲載できるのは、かなりレアな才能です。

メールで「その後どうですか?」とメッセージしました。

2日後には返事が返ってきて、かなり長文の現状を教えてくれました。

スピード感も素晴らしいです。

1年近く経って、Googleの有料広告を含め1日80人くらいのアクセスがあるとのこと。(Googleの有料広告が運用できるだけでもEC業界ではハイレベル。)

ただ、オーガニック検索(検索で広告ではなく普通に出てくるやつ)は未だに訪問者がないとのこと。

そこでSEO業者の無料相談を受けたところ次のような回答が返って来たと言います。

『 プログラム言語のレベルで検索エンジンに対する最適化ができていない 。』

SEO業者に騙されるな!

『 プログラム言語のレベルで検索エンジンに対する最適化ができていない 。』

SEOを理解している人なら「え!?」って思いますよね。

プログラム言語と言えば、例えば、phpやperl、C言語にPhythonなど。

SEO歴は20年以上になりますが、プログラム言語で検索エンジンを最適化するなんて聞いたことありません。

だって、ページのコードはHTMLやjava scriptで、検索エンジンはページのコード(HTML)やコンテンツ(文字(テキスト)情報)をクロールしますから。

その先の見えていないサーバー上で動くプログラムなんてクローラーは取得不可能です。(パーミッションの設定ミスなどでセキュリティーが甘い場合は別。)

おそらく、業者は、相談者が「あまり知識がない。」と踏んで「コーティング(html)が最適化されていない。」ということを難しいように言い換えたのだと思います。

「つまり当社を頼りなさい。」ということを遠回しに言ったのではないでしょうか。

無料相談ですからね。

そんな策略に乗ってはいけません。

オーガニック検索でヒットしない理由

現在、法人で通販サイトを10個ほど運営しています。

オーガニック検索でトップに出るECサイトもあれば、SEOで敗北しているECサイトもあります。

敗北しているサイトは、ライバルがクソのようにいる業種で、かつ、もはやSEOはやっていない状況です。

逆に、トップに出るECサイトはライバルが少ない。

つまり、「『SEOをやらなきゃいけない。』のはそもそもライバルが多いから。」というのが本質です。

例えば、「男前豆腐店」という企業は日本国内に1社しかありません。(一時期のブームは冷めたけど未だにスーパーで売ってますね。)

「男前 豆腐」で検索したらオーガニックで1位です。

SEOをやってるというレベルではないですね。

ホームページを公開するだけで1位です。

つまり、オーガニック検索でなかなかヒットしないのは、そのキーワードにライバルが多すぎるのが最大の理由。

もちろん、ライバルが多くても、高度なテクニックを使えば上位にヒットさせることもできます。

例えば、大手企業が新しいECにサイトを作った場合、ページランクの高いサイトからリンクを貼る(被リンク)ことができますよね。

資金に物を言わせSEOスキルレベルの高い人材を雇ったり、一流のSEO業者に外注したなら、そりゃある程度上位に持っていけますよ。

でも、個人レベルでは、そこまでやれない、、、というのが実情ですね。

ShopifyのSEOは強いのか?

Shopifyは世界で最も使われているASP(通販開業システム)ですから、「SEOを考慮していない。」ということはまずないですね。

一流のエンジニアが日々プログラムやコーディングをアップデートしているでしょうからSEOに弱いというのはあり得ないと思います。

当社の場合、Shopifyは2店舗で使っていますが、「SEOに弱い。」と思ったことはまったくなくて、むしろ「SEOに強い」というのが印象です。

SEOの基本は(1)タイトル(2)ディスクリプション(3)URLくらいです。

「ここにキーワードを含めしっかり埋めたうえで、いかにコンテンツを作るか。」それだけです。

コンテンツはテキストや画像、動画ですから、プログラムとか一切関係ないんです。

以上のことを踏まえると「ShopifyがSEOに弱いとは口が避けても言えない。」と、個人的に思えます。

SEO対策のアプリもあるようですが、月額2000円とかかるので、個人レベルで使うのはビミョーかなって思います。

今後、集客するためのアイデア2選

相談者の方の通販サイトの店名は「○○○○屋」。

この「○○○○」が、テーマとして、とても良いキーワードなんですよね。

そこでさらに集客するためのアイデアを2つ。

1つ目は商品数の増強。

今のところトップセラーから持ってきた1,000点ほどを掲載していますが、NETSEA(ネッシー)を使って3000点くらいまでは増強できるのではないでしょうか。

当社のヤフーショッピング支店も、ありふれた商品ですが3,000点くらい登録したころから、ぼちぼち売れ始めました。

NETSEA(ネッシー)でも○○○○系を直送しているメーカーはたくさんあります。

トップセラーの商材だけではなくネッシーも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

もちろん、掲載していくのは骨が折れますが、中長期的に見れば良い結果が得られるのでは?と思います。

スーパーデリバリーもなかなか良い商材があるのですが、相談者さんのECサイトはドロップシッピングがバレバレなので審査パスは難しいと思います。

2つ目は、youtube集客。

youtubeと言えば「顔出し」と「喋り」なので、それが得意なら、取り扱い商材とは関係のないコンテンツでファンを獲得するって方法もあります。

人となりがわかると、「この人から買いたい。」って心理にある消費者は多いですから。

テーマは趣味のことでも本業のことでも何でも良いんです。

ブログ記事とかは、それを読んですぐブックマークして繰り返し閲覧する、ということが殆どありません。

でも、ユーチューブの場合、「この人おもしろい!」とか「めっちゃ勉強になる!」って思ったらすぐチャンネル登録しますから。

顔や声は、テキスト以上のパワーがあります。

喋っている内容はさておき、顔や声から「人となり」がわかりやすいからでしょう。

ECコンサルに頼るな

ShopifyにはShopify Experts(エキスパート)というShopify公認の制作会社があります。

制作会社ですね。

作るのが専門です。

SEOを理解している業者も多少はいるとは思いますが、そのほとんどは誰でもできるようなサイト構築を代行している業者です。

「ちょっとWEBができるバイトがやってんじゃね?」みたいな印象を受けますね。(ま、詳しく見ていないのでわかりませんが!)

はっきり言って、SEOやマーケティングなどの知識を網羅していて依頼者に最大限メリットのあるようなコンサルができる業者はいないと思いますね。

ドロップシッピングのECサイトは利益率が薄いので、できるだけお金をかけず、サイトを育てていくのがマストです。

育てていくに日々の勉強が欠かせませんが。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。