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2010年10月19日

個人か法人か、どっちがいい?比較

いろいろな判断基準があると思いますが、個人的には、以下のような考え方がおすすめです。

(A)お金をかけず細々と → 個人
(B)事業を大きく育てたい → 法人
(C)最初は小さく大きくなれば法人に → 法人

AとBは迷うことはないと思いますが、Cのパターンの場合、最初は「個人」を選んでしまうことがあるのではないでしょうか。それが間違いとは思いませんが、「大きく」を目標にするなら最初から法人が良いと思います。

理由は2つ。

理由1・・・個人から法人への事務的な手続きが面倒
理由2・・・法人メリットの享受

■理由1
事務手続きですが、法人化そのものは行政書士や司法書士に依頼すれば簡単にできます。でも、面倒なのが、すでに使っているサービスの名義変更。

例えば、クレジットカードの契約。「個人から法人になったので、契約者名変えといてね」と言って簡単に変更してくれればいいのですが、「新しく契約が必要」なんてことがあります。

そうなると、法人登記簿だの印鑑証明だの、決算書だのいろいろな書類を用意しなおして、新規で申込することになるわけです。だれかがやってくれたら楽ですが、通販の場合は、それに加えてシステムの設定変更などの必要性が出てきたり、とにかくややこしいです。


■理由2
どうせ法人化を視野に入れているなら、最初から法人にしても何ら不都合はないはずです。資本金は1円でも法人にできるわけですから、さっさと法人にしてしまえば良いと思います。

「最初は小さく始めたい。法人だと、赤字の場合でも税金が年間7万円くらい発生するし・・・」という方は、そもそもパターン(A)の「お金をかけず細々と」に当てはまるかも知れないので、「ずっと個人」を検討すべきでしょう。

「卸販売は法人のみ」なんて問屋やメーカーもありますし、銀行口座も堂々と会社名で開設できます。また、毎年決算があり、正式な業績の記録が残ります(ま、個人も残るには残りますが・・・)。その他、ステータス「法人」のメリットは多いです。

零細個人でも、「株式会社」がつくと、それなりの会社のような気分になります。個人の場合は「会社やっています」とは言いにくいですが、法人なら言えます。


今では、個人でも1000万の売上で消費税がかかってしまう時代ですから、「個人で細々と」という以外、最初から法人としてやっていくことをおすすめしたいと思います。